・COOLPIX A900はキレイに撮れるの?
・どんな写真撮れるか知りたいです
という人向けの記事です。
今回は、ニコンのデジタルカメラ「 COOLPIX A900」を実際に購入してみましたので、
レビュー紹介させていただきます。
また、今回の撮影方法は、オートの「絞り優先モード」で撮影した写真を紹介しています。
結論から言うと、NIKON COOLPIX A900は、
「広角から超望遠、精度高めのマクロ撮影まで十分撮影可能なオールラウンドプレイヤー的なカメラ」でした。ながっ…
記事の写真は、普通にシャッターを切ると「このような写真が撮れる(傾向あり)」を意識した簡易スナップを紹介しています。
また、写真のコメントは個人の見解です。
文章もヘタクッソ(←すべてこんな感じ)ですので、あくまで参考程度でご参照ください。
・スナップ写真
・望遠ズーム
・マクロ
・逆光
・露出補正の比較
・明暗差
NIKON COOLPIX A900について
■カメラの簡易情報
- 2016年10月発売
- 2114万画素(総画素)
- 広角24mm-望遠840mm(35mm判換算)
- 重量:約299g(バッテリー&メモリーカード含む)
COOLPIX A900は旧タイプのカメラとなります。
現在では「COOLPIX A1000」が最新機となり製造はされていません。
「COOLPIX A1000」の目安として、ご参考までにご一読ください。
撮影方法
今回は「絞り優先(A)モード」で撮影した写真を紹介しています。
WB(ホワイトバランス)は、基本「オート」使用となります。
(一部「晴れ(太陽)マーク」あり)
測光方式:「マルチパターン」
色合い・鮮やかさなども「ノーマル(初期設定)」で撮影しています。
また写真は、近所の公園等で気ままに撮影した簡単なスナップになります。
細かい設定はせずに、普通にシャッターを切ると「このような写真が撮れる」を意識した写真を紹介しています。
スナップ
桜が咲く公園
■撮影データ:f6.3, ISO80, 露出補正+0.3, WBオート
はじめに、雲一つ見当たらないような青空と満開を迎えた桜のある公園広場を撮影してみましが、とてもナチュラルな描写で撮影でました。
「クールピックスA900」は、広角24mmと幅広く撮影できるため、広い公園でも十分撮影できます。
一番重要な写真もパシャっと簡単に撮影しただけですが、好ましく感じる描写で写し出されていると思います。
芝生や桜、青空の色も自然な描写です。
今回、ISO80、露出補正+0.3、ホワイトバランスはオートで撮影してみましたが、撮影の際は、「ISO100」で撮影しても良いのかなと感じました。
桜
■撮影データ:f6.3, ISO80, 露出補正+0.3, WBオート
満開の桜を撮影してみましたが、「明るさ・色」ともに好ましく感じる描写で写し出されていると思います。
写真の明るさや色に関しては、人それぞれの好みも出てくるかと思いますが、
個人的には「ナチュラル」な描写で素敵なイメージとして写し出されていると感じます。
色合い・鮮やかさ
A900は「色合い」「鮮やかさ」をカンタンに調整できるようになっています。
ボタンを上下に設定するだけの簡単仕様となります。
なので、自分好みに調整しながら撮影することができます。
どんなカメラでも同様のことが言えますが・・、
初期設定では「ナチュラルすぎる」と感じた場合は、調整して撮影するのも一つの手です。
花のある風景
■撮影データ:f6.3, ISO100, 露出補正±0, WBオート
上記写真は、2枚とも同じ設定で撮影した写真ですが、こちらも明るくキレイに写し出すことができました。
左写真の桜と青空の写真も「明るさ・色」ともに良い感じで写し出されていると思います。
青空もスカッとしていて桜の花々も実際の光景に近い描写であると感じます。
ある程度理想通りの写真を撮影できました。
右写真のチューリップは望遠ズームで撮影しましたが、写真もブレることなく、明るさ・色ともにナチュラルに写し出すことができました。
昔の電車【キハ31】の模型
■撮影データ:f4, ISO80, 露出補正±0, WBオート
屋根のある少し光が遮られた室内寄りの場所で撮影しましたが、明るくキレイに写し出すことができました。
写真のノイズが軽減される「ISO80」の低感度で撮影しましたが、写真ブレもおきなくキレイに写し出されています。
ズーム撮影
3羽のハクチョウ
■撮影データ:f6.9, ISOオート, 露出補正+0.3, WBオート
望遠撮影もブレることなく、ピントもすんなりと合致してキレイに写し出すことができました。
「手振れ補正」機能も強いみたいです。
手持ちでも十分撮影できます。
コンパクトカメラでこれだけの望遠撮影ができれば、あらゆるシーンで活用できるように思います。
ハクチョウの横顔
■撮影データ:f6.9, ISOオート, 露出補正+0.3, WBオート
A900は、ある程度被写体に近づいて望遠側(ズーム)で目いっぱい拡大して撮影することも可能です。
ハクチョウの顔も威嚇されない距離まで近づいて望遠で撮影することによって、かんたんにアップ写真も撮影することができます。
ピントもすんなりと合致してくれるため、ストレスフリーで撮影できると感じました。
ピンク色のツバキ
■撮影データ:f6.9, ISO80, 露出補正±0, WBオート
花も目いっぱいの望遠側で撮影してみました。
望遠になっていくほど、構図決めがシビアになっていき、構図の乱れや手振れの注意が必要となってきますが(手持ち撮影の場合)、比較的かんたんに撮影することができました。
望遠写真は、一眼レフカメラ(レンズキット)に匹敵するほどの写真が撮影できると感じました。
ズーム撮影
A900はズーム撮影もまったく問題なく撮影することができます。
肉眼でも見えないところまでハッキリと写し出してくれるため、あらゆるシーンで活用できると思いました。
浅瀬に佇む白い鳥
比較的遠くにいる鳥の「サギ」ももう十分かな?と感じてしまうほど、余裕で拡大して撮影することができました。
ピントもすんなりと合致して「手振れ補正」も十分なため、かんたんに撮影することができます。
一脚や三脚をセッティングして撮影を行えば、もう少し迫った構図で撮影できると思います。
青空に浮かぶ飛行機
左の広角写真(ブログ用サイズです)ではまったく見えませんが…、
望遠で撮影することによって、ここまで大きく写し出すことができました。
写真のピントもバッチリでブレることなく撮影できました。
ただ、すべての写真がピント合致&ブレていない写真が撮れるということではありません。
数枚撮影しても、2,3枚はピントが甘かったり、ブレている写真もあったりします。
なので、何枚か撮影することによって特に問題ない写真が撮影できるといった結果になります。
そんなに苦労することなく、これだけ撮影ができれば十分なのかなと思いました。
見ごろの菜の花
一輪の見ごろを迎えた「菜の花」を望遠ズームで撮影してみました。
けっこう遠くにある花を撮影しましたが、写真ブレもピントも問題なくキレイに撮影することができました。
旅行などの記念写真であれば、この一台で十分な写真を残していけるように思います。
マクロ撮影
緑の桜
緑色の桜「御衣黄(ぎょいこう)」をマクロで撮影。
マクロ撮影も望遠ズーム同様にピント合わせの精度も高く、ストレスフリーで撮影することができます。
上記写真もかんたんにピント合致してカンタンに撮影できました。
縦横無尽に走るてんとう虫
手の平に乗った走り回る「テントウムシ」で検証してみました。
(乾燥したカサカサの汚い手で失礼します…)
そこそこのスピードで走り回るテントウムシでしたが、かんたんにピント合致してラクに撮影することができました。
ピントが合っていない写真も多々ありましたが…、ピント合致の成功率は高めであるのは間違いないように思います。
小さい蝶とたんぽぽの種
小さな蝶(ベニシジミ)も比較的カンタンにピント合致して撮影することができました。
ただ、マクロ撮影も初期設定のAFエリア選択「ターゲットファインドAF」では合わないケースもあります。
「ターゲットファインドAF=カメラが自動で決めるピント位置」となります。
上記写真は、2枚とも「ターゲットファインドAF」で撮影しましたが、撮影するシーンによっては、まったくピントが合致しないときもあります。
そのような時は、AFエリア選択を「中央」に変更して撮影するのも一つの手です。
望遠マクロ
花の近くに寄って撮影するのではなく、あえて離れた場所に立って「望遠マクロ」で撮影
結果、望遠ズームでもまるで近くに寄って撮影したかのような写真を撮影することができました。
近接(マクロ)だけでなく、遠くからでもカンタンに撮影できる精度の高いカメラであると感じました。
露出補正【比較】
写真の明るさ変更ができる「露出補正」を比較してみました。
当然の結果とも言える内容ですが…、
普段の使用では、+0.3~0.7前後で十分対応できると感じます。
湖の写真も明るくキレイに撮影することができました。
以前、紹介したエントリー向けデジカメ「クールピクスA10」では真っ暗・・とも言える内容でしたが、A900クラスになると、ここまで明るく撮影できます。
■エントリー向けデジカメの写真
写真の構図と天候にも違いがありますが、エントリー向けデジカメの場合、比較的暗い写真になってしまうところがあります。
関連記事:【NIKON COOLPIX A10レビュー】1万円デジカメの描写を徹底検証【実写あり】
■エントリー向けデジカメと高級(ちょっと高め)デジカメ比較
エントリー向け(左写真)とお値段高めのデジカメとでは明るさに違いが出ているのが分かります。
関連記事:【比較】デジカメはFUJIFILM or SONY?「写り」を検証
逆光
逆光写真もさほど暗い写真にはならず撮影することができました。
「露出補正なし(±0)」で撮影しましたが、キレイに撮影されていると思います。
露出補正±0と+0.7の違い
逆光でも問題なくピント合致してカンタンに撮影できます。
レンズ反射の写り込みは気になりますが・・、
通常撮影ではとくに問題なく撮影することができます。
反射によって起こる赤系のゴーストが写り込んでしまうところが残念なところです・・
花の逆光寄りの写真も問題なく撮影できました。
ただ、どうしてもレンズ反射によって起こるゴーストが目立つように現れてしまう傾向があります。
やはり「デジカメ=逆光に弱め」と言っても過言ではないように思います。
こちらの写真は2枚とも「露出補正+0.3」の同設定で撮影した写真となりますが、
太陽の形(描写)が少し動いただけで如実に変わってしまっています。
やはりこういったところがデジカメなのかな…と感じました。
クールピクスA900は、あまり逆光写真には向いて(強く)ないと言えそうです。
明暗差
A900には「アクティブDライティング」という影の明暗差を調整できる機能が付いています。
この機能を活用することによって影の部分を明るく調整して撮影することができます。
今回、アクティブDライティングを「なし」と「H(強め)」で比較してみました。
写真を比較すると、「H(強め)」で撮影した写真は「なし」と比較すると、
汽車の黒いボディや桜・青空の箇所に違いが出ているのがお分かりいただけるかと思います。
「なし」の写真では汽車のボディも真っ黒・・という感じが出ています。
桜や青空も潰れてしまって「白く」飛んでしまっています。
その反面「あり」の写真は汽車の黒ボディも桜・青空も「なし」と比較すると、
ハッキリと写し出されています。
明暗差の調整が「できる・できない」の違いは本当に大きいと感じました。
まとめ
クールピクスA900は、あらゆるシーンで活用できるオールラウンドプレーヤー的なカメラであると感じました。
この一台あれば、旅行や発表会などでも重宝できるのではないかと思います。
もちろん、ある程度の知識が無いと使いこなすのは難しい?かも知れません。
「絞り」や「ホワイトバランス」、露出補正、「明暗差」調整などなど・・
もしかすると、ある程度の知識が無ければ、失敗写真も多くなるかも知れません。
ただ、カメラ任せの「完全オート」撮影でもあらゆるシーンで活用できるのは間違いないように思います。
今やスマホカメラの時代ですが、個人的には、まだデジカメ(エントリー向け以外)
または「ミラーレスや一眼レフ」で撮影していくのが、オールランドで活用できる唯一の撮影方法であると感じます。
少しでも参考になれば幸いです。