欲しいけど少し心配…
今回は、2016年1月28日に発売された「NIKON COOLPIX A10」レビューを紹介します。
発売されてからすでに4年以上経っているにもかかわらず今なお売れ続けている
ニコンのコンパクトデジタルカメラ「COOLPIX(クールピクス) A10」
- COOLPIX A10は、ただ安いから売れている?
- それとも綺麗な写真が撮れるから売れている?
今回は「NIKON COOLPIX A10」を購入したので【実写付き】で徹底レビューします。
良い部分はもちろん悪い部分もすべて包み隠さず発信していきます。
2.写真を明るく補正するとこれだけ変わる
COOLPIX A10 の撮影方法
クールピクスA10は、オート撮影のみ対応した「初心者向けカメラ」です。
マニュアル調整できる機能は付いていません。
調整できるのは「露出補正」くらいです。
そのためカメラ操作に慣れていない人でもかんたんに撮影できるのが魅力といえるカメラになります。
今回は、カメラまかせでかんたん撮影ができる「シーンモード(オート撮影)」を使った写真を紹介していきます。
シーンモードは風景写真であれば「風景」人物であれば「人物」に適した写真が撮れるようカメラが自動判別してサポートしてくれるといった機能になります。
シーンモードはどこまで判別してくれるのか?
今回、公園や湖などに行って検証してみました。
また公開している写真はすべて【加工なし】のオリジナルフォトを紹介しています。
写真は閲覧がしやすいように【リサイズ】のみしています。
建物と空
まずはじめに「建物と空」のスナップから紹介します。
いかがでしょうか?
建物もシャープに写っていてキレイに撮れています。
青空も良い感じの色で再現されています!
右隅に写っている木々の葉っぱも1枚1枚ハッキリと描写されていて画質の面ではとくに問題ありません。
ただ、外はさんさんと太陽が出ていて明るい状況だったにもかかわらず写真だと明るさがあまり伝わってこないような…
ちょっと暗いかな…といったところが少し残念な印象です。
咲き始めの桜と青空
次は「咲き始めの桜と青空」の写真
こちらの写真は全体が明るくキレイに撮れています。
目で見たまんまの明るい写真が撮れました。まさにCOOLに撮れてるって感じです
太陽の当たり方によっては、キレイに撮れるカメラなんだなと感じました。
時間帯で変わってくる逆光や順光などもカメラセンサーの判断次第で写真の出来は大きく変わってくるものですが、このシーンでは見事に描写されているなと感じます。
シーンによっては明るくキレイに撮れます!
風景
次は広大な公園の風景写真です。
とくに問題なく全体の隅々までキレイに撮れていると思います。
青空の色も自然な感じで良い色だなと感じます。
もう少し全体の明るさが欲しいな思いますが、奥に見える木々や電柱、車もしっかりと描写されていて、さすがニコンのカメラって感じですね。
COOLPIX A10の撮影機能を検証
ズーム機能
クールピクスA10は光学ズーム5倍で撮影できます。
ズーム撮影は、どれだけ描写されるのか検証してみました。
中央に見えるのは「筑波山」(茨城県つくば市)です。
この日は快晴だったため千葉県柏市からも筑波山がはっきりと見えました。
ズーム最大で撮影してみたところ「描写が少し甘い」なと感じました。
同じ場所で3枚撮りましたが、どの写真もあまりはっきりと描写できませんでした。
ただ1万円という値段を考えると、これだけ撮影できればOKと言える範囲かも??と思います。
次は湖に浮かぶ「カッパの像」も検証してみました。
ピントもバッチリで撮影できました。
ただこの写真もちょっと全体的に暗め…
撮影時は雲が比較的多かったですが、しかし実際は太陽も少し出ていてもっと明るい環境下での撮影だったため、この暗さはちょっと残念なところかなと言った感じです。
マクロ機能
マクロ撮影ではどこまで近くに寄って撮れるのかを検証してみました。
道端に花が咲いていましたので、試しに花の写真で撮ってみると…
【結果】
ピントが合わなくて「写真がまったく撮れない…」で終わりました。
計6枚撮りましたが、どんなにがんばってもピントは手前に合うことはなかったです…
少し大きめの「花(花びら)」でもチャレンジしてみました。
こちらも計6回試してみましたが、見事にピントが合わない…
少し大きめの花が近くに咲いていましたので、泣きのもう一回で試してみました。
なんとか合いました!
ちょっと大きめの花であれば、なんとか合うようです。
少し大きめの椿の花でも試してみたところばっちり合いました!
くっきりとキレイに撮ることができました。
ピントもかんたんに合って楽に撮影できたこともあり一安心
しかし写真が暗めなのが残念なところでもあります。
文字の描写
公園に設置されている小林一茶の俳文碑を撮ってみました。
案内板はサビていて元々文章も読みにくいところがありますが、文言ははっきりと描写されています。
文字もスラスラ読めますので、A10の描写力は確かなものであると分かります。
「海から90㎞」と書かれている細長い案内板も問題なく描写してくれました。
看板ではなく奥の芝生にピントが合っているような感じもしますが…
ただ文字ははっきりと読めるので、とりあえず問題なしといったところかなと思います。
湖(湖面・反射)
湖面が反射してきれいな「湖」の写真
ピントも奥まで合っていて、しっかりと描写されています。
しかしこの写真も実際はもっと明るくて清々しい光景だったにもかかわらず写真全体が暗い仕上がりになっています。
まるで曇りの日に撮影したかのようなイメージ…
湖面に写る光の反射が明るすぎると、オートでは露出を暗めにして描写されてしまうみたいです。
湖も空も「暗め」で快晴なイメージがまったくないため残念な結果であるなと感じました。
COOLPIX A10のメリットとデメリット
【メリット】
- 商品価格が1万円とお求めやすい(安いお店だと9000円前後で購入可能)
- カメラが小さくて軽い。質量160gなのですごく待ち運びしやすい
- すぐに起動して撮影できる
- 単三電池(2本使用)なので、いざというときに電池交換が容易にできる
- HD動画も撮れる
【デメリット】
- シーンによっては写真が暗い
- マクロ撮影が難しい。小さい花や小物の撮影は厳しい(またはできない)
- ズーム撮影の描写力は少し乏しい
写真を「明るく」補正
COOLPIX A10のカメラに限らずミラーレスや一眼レフカメラも含めて、どんなカメラにしても「オート撮影」のみでは理想通りの写真を撮ることはできません。
やはりある程度自分で調整していくほか「理想通りの写真を撮る」というのは難しいです。
「写真 = 補正するもの」
写真は補正したほうが断然良くなります!
写真店でもプリントする際は、一枚一枚自動(ときには手作業)で明るさの補正をしてお客さんにプリントを渡すといった形をとっています。
そのため写真は、補正するのは「当たり前」と考えておいても良いと思います。
先ほど紹介した椿の花の写真を明るく補正してみました。
写真の明るさが全然違うのがお分かりいただけるかと思います。
補正するとこれだけ写真のイメージが変わってきます。
【NIKON COOLPIX A10レビュー】1万円デジカメの写真を徹底検証【実写あり】:まとめ
COOLPIX A10を使ってみて感じたのは、本当に「小さくて軽くて使いやすいカメラ」であるなということでした。
普通にスナップ用として使用していく分にはまったく問題ない良いカメラだと思います。
シーンによっては全体が暗い印象になり、マクロ機能もかなり乏しいところがありますが、このカメラの持ち運びやすさは本当に魅力的であるなと感じます。
写真も後の編集(レタッチ作業)で明るく補正をすればある程度キレイな仕上がりになります。
旅行や家族の記念写真にしても良い『思い出』写真としてずっと残していけるのは間違いないと思います。
電源を「ON」にしてシャッターを押すだけでかんたんに写真撮影ができますので、カメラ操作に自信のない方でも安心して使える点が「COOLPIX A10」の魅力です。