・ルミックスのデジカメを検討してます
・DC-TZ90とFZ85はどっちがおすすめ?
・私に向いたカメラが知りたいです
という人向けの記事です。
今回は、パナソニックのデジタルカメラ
- LUMIX DC-TZ90
- LUMIX DC-FZ85
こちら2機種の『写り』の違いを比較検証していきます。
今回の記事も普通にシャッターを切ると、
「このような写真が撮れる」を意識した写真を紹介しています。
結論から言うと、「LUMIX DC-TZ90とDC-FZ85」のカメラを比較してみた結果、
・「DC-TZ90が安定したキレイな写真が撮れる」
となりました。
写真のコメントは個人の見解です。
文章もヘタクッソ(←こんな感じ)ですので、あくまで参考程度でご参照ください。
LUMIX DC-TZ90 & FZ85について
■簡易情報
・LUMIX DC-TZ90
- 2017/6/15 発売
- 2110万画素(総画素)
- 広角24mm – 望遠720mm(※35mm判換算)
- 重量:約322g(リチウム電池&SDカード含む)
・LUMIX DC-FZ85
- 2017/3/10 発売
- 1890万画素(総画素)
- 広角20mm-望遠1200mm(※35mm判換算)
- 重量:約616g(リチウム電池&SDカード含む)
もう4年も前に発売されたカメラになります・・
同じLUMIXシリーズで「写真がどのように違ってくるのか・・?」を気にされる方は、ほとんど皆無かも知れませんが…
実際に比較してみると、大きく異なりましたので、ほんの少しでも参考になれば幸いです。
撮影方法
すべて「カメラにおまかせ」の完全オート撮影
・iA(インテリジェントオート)モード
で撮影した写真を紹介しています。
こちらは、普通の「AUTO(オート)」となります。
今回も、近所の公園などで気ままに撮影したつまら・・いえ、普通のスナップ写真を紹介しています。
コメントもつぶやき感覚で書いているだけですので、
「信じるか信じないかはあなた次第」のような参考程度でご参照ください。
一本道と高架線
これから紹介する2画面の写真は、すべて
- 左:LUMIX DC-TZ90
- 右:LUMIX DC-FZ85
となります。
また、「TZ90=広角24mm」で「 FZ85=超広角20mm」となります。
なので、写真の見え方は、どうしても異なってきますので、写真の「明るさ・色」などの比較をメインにご覧ください。
まずは、「モヤさま」もロケで訪れた(取手編)高架線が見える土手沿いの道から試してみました。
どぉ~でもいいわぁ、チッ
いきなり話が逸れてしまいましたが・・
写真を比較してみると、とくに「青空」と「芝生の色」が異なる結果となりました。
右写真のFZ85は、少し赤みが強いようです。
一方のTZ90(左写真)は、自然な描写で写し出されているように見えます。
青空の色も他メーカーと比較している・・?と感じるほど異なっています。
同じ年に発売された同メーカーのデジカメであるにも関わらず、これだけ大きく異なっているのには驚きです。
1枚の単写真ではあまり気になりませんでしたが、実際に比較してみると、大きく違っているのが分かりました。
別カット
左ターンして撮影してみました。
芝生を見るとFZ85は、この写真でも少し赤みが強いようです。
また、FZ85には写真左上にゴースト(レンズの反射で起きる現象)も現れています。
自身で調整をして撮影する「絞り優先モード」や「マニュアル」で撮影する人は、
おそらく問題ない(適正)描写で撮影できると思いますが、FZ85を「オート撮影」する場合は、ちょっと厳しい描写になるのかなと感じました。
雲一つない青空と運動場
こちらの青空と運動場の写真では、このような描写になりました。
こちらの写真は、FZ85の青空は自然な描写(強いて言えば)に見えます。
運動場の芝生もFZ85が自然な感じです。
一方のTZ90は、少し黄色味がかかっているようにも見えます。
2枚とも青空が大気圏突入前のディープブルーのような色にも見えなくもありません・・
もう少し実際に見た光景と近い清々しい感じの青空にならないものかなと感じました。
別カット
こちらも少し角度を変えて撮影してみました。
青空メインで撮りましたが、まったく異なる結果に・・
2枚ともなんかパッとしない写真だなと感じます。
実際に見た光景とは程遠い描写とも言えます。
高架線
TZ90の高架線は、自然な描写で写し出されています。
とくに高架線(色)は、「実物と近い」という感じです。
一方のFZ85も特に問題なく撮れていると思いますが、TZ90と比較すると、少し暖かみのない描写で写し出されているように見えます。
どうもカメラのセンサーが、TZ90よりも劣っているように・・
『感じざるを得ません』
別カット
こちらの写真も、高架線の色は、左写真のTZ90が自然な描写です。
ただ、ガラ空き状態になっている高架線下の駐車場付近は、どちらかと言えば、FZ85が自然(クリア)な描写であるようにも感じます。
町の歩道
2枚を比較すると、どのようなシーンでも
・TZ90=イエロー、グリーン寄り
・FZ85=赤寄り
が垣間見える特徴があるように思います。
人によって「色彩感覚が変わる」ようなので、あまり厳密に言っても仕方ない面もあるかも知れませんが・・(自分が良いと思えば、それでいいのかも知れません)
って言うか写真フツーすぎて
つまんなー
もっと素敵な記事書けねーのかって話
・・・記念写真として残すには、そんな深く考えなくても良いのかも知れません
土手沿い下の影になった一本道
土手沿い下の「影」の箇所も、それほど暗くならずにいい感じの描写で写し出されています。
こちらの写真でも青空の色がまったく異なる描写になりました。
同じルミックスシリーズで、ここまで雰囲気が変わるのか・・と、
「感じざるを得ません×2」ぐらいです。
また、土手沿いの側面に続く「緑の芝生」を見ると、若干、全体のボリューム感が違うように見えます。
レンズ画角の違いも大きく影響しているとは思いますが・・、
髪の毛で例えると、TZ90はフサフサで、FZ85はウスウスな薄毛ちゃんのようにも見えます。
でもあんたはFZ85寄りだね笑
逆光
逆光で撮影すると、このような写りになりました。
右写真は、まさに「レ~ッド」寄りという感じです。
レンズの反射で起こるゴーストやフレアも強めに出ています。
TZ90も太陽が凸凹していますが、FZ85と比較すると良い感じがします。
逆光なので仕方ない面もありますが、2枚とも「暗くてつまんな・・いえ、フツーすぎる写真」という感じです。
別カット
写真の明るさはほとんど同じですが、FZ85は、とにかく太陽とレンズの反射などによって起きるゴーストが強く出てしまう傾向があるようです。
TZ90と比較すると、レンズの性能も大きく違うのが分かります。
FZ85はとにかく超広角(幅広)で撮影できるところが強みと言えそうです。
別カット2
2機種を比較すると、やはりTZ90が好ましい描写で写し出されています。
FZ85の写真は、1万円前後のエントリー向けデジカメと同じ描写のようにも感じます。
「FZ85=逆光写真NG」といっても過言ではないように思いました。
こちらの写真は、TZ90が明るさ・色、暗所も含めてなかなかいい感じの描写で撮ることができました。
別カット3
撮影してすぐに「やば・・」と感じるほど、FZ85はパラレルワールドのような・・?
昭和デザインのような・・?
家紋のようなゴーストがたくさん表れています。
この差は一体どこから来るのか・・と思うほどの違いです。
って何言わす
梅の花
1月中旬に咲いていた梅の花で検証してみました。
こちらの写真も色が異なる結果になりました。
ただ、TZ90は背景が「放射線状」のような動きを感じる写りとなっていますが、FZ85はピタッと落ち着きのある描写で写し出されています。
シーンによっては、動きのある背景もいい場合があると思いますが、普段は
FZ85のような落ち着き感のある描写が好ましいのかなと感じます。
やはり、レンズのサイズが違うことによる写りの違い?なのかも知れません。
白梅
こちらの白梅も、さきほどのピンクの花同様の結果となりました。
ただ、FZ85は「20mmの超広角レンズ」のため、四隅の歪みが目立っています。
TZ90は背景のボケ具合は別として、四隅の歪みなどはキレイに写し出されていると感じます。
超望遠
2羽のカルガモ
TZ90の望遠ズームは、FZ85にはまったく敵いませんが、写真の写りがハッキリとしているように見えます。
FZ85の「望遠1200mm」は驚異的ではありますが、ちょっと描写が
「浅い(はっきりしない)」のかなと感じます。
(ブログ記事の小さい写真サイズでは分かりづらいものがあります)
ただ、FZ85の写真も「ナチュラル」でキレイな描写で写し出されていると思います。
千葉県から見た筑波山
望遠の幅だけでなく、全体の色も大きく違っています。
FZ85の写真は、どうしても「赤寄り」が強めにでてしまうようです。
超望遠撮影による影響もあるかも知れませんが、TZ90と比較すると、どこか不自然な描写に見えます。
超望遠で撮影できるところは利点ですが、「完全オート」で撮影するのは、なるべく避けたほうが良いように感じました。
TZ90はどこか「RICOH GR3」の描写に近いものがあるようにも感じます。
■関連記事:【リコーGR3レビュー】人気デジカメの描写を検証【実写あり】
こちらの写真もTZ90が好ましい描写であると思います。
【ルミックス】TZ90 & FZ85を実際に撮った画像で比較検証:おわりに
今回紹介したカメラは、
・同メーカー
・同年に発売
ということもあり、写真比較をしても、ほとんど同じ結果で終わるだろうと・・
「記事も即行終了」かなと思っていました。
しかし、実際にフタを開けてみると、すべて異なる写真(結果)になっていたのには驚きでした・・
また、FZ85のような「超広角~超望遠」まで対応しているカメラは、
「なにかしらの難点が現れてくるもの」と感じました。
一眼レフカメラであれば、レンズだけでも数十万円はかかります。
なので、あまり細かく問題点を強調するのもおかしいのかも知れません・・
DC-TZ90もFZ85も普段の「記録用」としては、あらゆるシーンで活用できて持ち運びもしやすいため、とても役立つカメラであると感じました。
少しでも参考になれば幸いです。