・安価なデジカメはどんな写真が撮れるのか知りたいです
という人向けの記事です。
フィルムメーカーとして世界的にも有名なコダックから販売されているデジタルカメラ「KODAK PIXPRO FZ43」
4年前の2016年に発売されているにもかかわらず今なお人気のデジカメとしてショップで目の当たりにします。
人気と言いましても、ただお求めやすい価格だからかと思いますが・・
今回、そんなお求めやすいカメラ「 FZ43」を実際に購入して撮影してきましたので、「徹底レビュー!」とは言えない範囲ではありますが…
レビュー紹介していきます。
今回も普通にシャッターを切れば「このような写真が撮れる傾向がある」を意識した写真を紹介しています。
また写真のコメントは個人の見解です。
あくまで参考程度でご参照ください。
✔記事の信頼性
・実際にカメラを購入して撮影したオリジナル写真を紹介しています
FZ43ボディ
デザインは、他カメラと比較しても遜色ないかっこいい感じのボディです。
■大きさの比較
分かる人少ないんじゃないの?
平成初期にもあったけどさ・・
「100円玉」と「単三電池」で比較してみると、いかに小さいカメラであるかお分かりいただけると思います。
撮影方法:自動モード
今回は、「自動モード」で撮影した写真を紹介していきます。
普通にオートで撮影した場合、『どのような写真が撮れるのか』を検証した内容となります。
車庫でお休み中の電車
正直、期待はせずに撮影しましたが、予想を反していい感じの写真を撮影することができました。
「暗い箇所は暗く・明るい箇所は明るい」といった極端な描写であるとも言えますが、記念用として撮影する分には申し分ない描写であるように思います。
コダックと言えば、フィルムカメラの時代から写真=「黄色/暖色系」が強めで有名でしたが、デジカメではまったく感じないほど、「黄色寄り」のイメージが出ていません。
絵が描かれた壁沿いの道
こちらの写真も好ましい雰囲気で写し出されています。
もう少し「暗部」が明るく撮れたら良いのになと思いますが、
「青空の色」や「雲の輪郭」なども理想的な描写として写し出されているなと感じます。
陸橋から眺めた空
明るい写真が苦手な方はこの露出(明るさ)で良いのかなと感じます。
ただ、個人的にはちょっと暗い・・かなと思います。
陸橋から眺めた駅のホーム
もう少し明るく撮れたらいい感じなんだけどね
私はちょっと惜しいって感じかな~
昔の給水ポンプ
個人的には15年~20年程前のデジカメとあまり変わらない(多少の進化)…という感じを受けていますが、記念写真として撮影する分にはまったく問題ない描写であると思います。
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そうなんだですが…
しかし、いろいろなシーンを撮影していくうちに好ましくない面もいろいろ判明してきました…
青空と雲
実際の空は清々しい「青空」と真っ白な「雲」でしたが、写真でみると、まるで(言葉悪いですが)魔界ともいえるような暗さに・・
こういった写真を見ると、やはり15年~20年程前のデジカメとあまり変わらないのかなと感じてしまいます。
先ほど紹介した駅のホームなどの「街中スナップ」ではさほど明るさ面では問題ありませんでしたが、大空(景色)を撮影すると、このような描写になりました。
太陽は雲に隠れていて「逆光」とも言えないシチュエーションで撮影していますが、ドンヨリ・・な写真として写し出されています。
別の場所からも撮影してみました。
■別カット2
個人の感想としては落ち着きのある明るさというよりかは、「暗い」写真であるなと感じます。
スマホのほうが明るくてキレイな写真が撮れそうです。
■別カット3
シーンによっては明るめに撮影してくれるみたいです。
青空も感じの良い好ましい色として写し出されています。
「自動モード」による写真撮影は、クジ引きのような運試し的なものがあるように感じます。
何気ないのどかな景色
街並みスナップの際は感じなかった写真の明るさも「自然・風景」になると、大幅に暗い写真になってしまう傾向があるみたいです。
自然の景色や旅行写真で使用する用途としては「あまり向かないカメラ」であると言っても過言ではないように感じます。
ただ、撮影後のレタッチ(写真編集)が可能であれば、それほど問題ないかも知れません。
レタッチ後の写真
当たり前の話ではありますが・・、写真編集を行うことによって、
・明るい写真
・とても明るい写真
・色変更
など好みの写真へと生まれ変わらせることができます。
マクロモード
次は「花マーク(近接・マクロ)」で撮影した写真を紹介します。
2000円札
使用する機会を失った(正直使いづらい)「2千円札」で試してみました。
テーブル上で光も当てずに撮影したためパッとしない写真で失礼します・・
実際、マクロ機能で撮影してみると、FZ43のマクロは「とても強い(近くまで寄れる)」といえる結果となりました。
比較的安価なカメラやスマホは、マクロ撮影に弱い傾向がありますが、FZ43はかなり優秀です。
最大まで近づいて撮影した写真がこちらです。
■最大マクロ
ピントの合うギリギリの距離まで近づいて撮影したものですが、数万円するデジカメと比較しても遜色ない描写力です。
裏面の文言も試してみました。
ライティング(光)の調整などを工夫して撮影を行っていけば、高画質でキレイな写真が残せそうです。
木に止まるセミ
ピント合わせの精度は「高い」とは言えませんが・・良い感じですので、撮りたいシーンでピントが合わなくて困ることは、ほとんど無いように思います。
こちらの木に止まっている「セミ」も難なくピントが合いました。
また、FZ43は「フラッシュ」が自動で発光する仕様になっています。
なので、「手動」でフラッシュ禁止にしない限りは、こういった薄暗いシーンでは必ず
フラッシュが発光されてしまうため、フラッシュ禁止の場所や発光したくないシーンでは少し注意が必要です。
難点としては一度「電源オフ」にすると、設定がリセットされてしまうところです。
フラッシュ禁止にしたい場合は、毎回手動で設定しなくてはいけないため、少し面倒な仕様になっています。
青空の下で咲くコスモス
こちらのシーンではなかなかキレイな写真を撮影することができました。
コスモスの色や質感もいい感じです。
もっと近づいて撮影してみました。
ただピント合わせのスピードが遅いため、風が少しでも強い日であれば、このようなピントバッチリな写真は難しいのかなと感じます。
4倍ズーム
FZ43の「4倍ズーム」は、様々な面で活用できそうです。
ハクチョウにピントが合っていることもあり、望遠ズームも問題なく活用できそうです。
湖で楽しそうに踊っているカッパ
4倍ズーム=「大したことない」と勝手に思っていましたが、けっこうな望遠力でした・・
湖で楽しそうに踊っているカッパの銅像も4倍ズームによって、姿形がはっきりと見えるようになりました。
1万円前後で購入できるカメラであれば、コダックのデジカメを選択しても良いのかなと感じます。
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ブレ傾向あり
「安価なデジカメだから仕方ない」とも言えますが、FZ43はとにかく写真がブレやすい傾向があります。
写真がブレることはまず無いだろうと感じるシーンでも「まさかのブレブレ」が何回かありました。
「自動モード」ではシャッタースピードが遅めに設定されてしまう傾向があるみたいです。
大切なシーンでは毎回、写真を「拡大チェック」していく必要がありそうです。
【KODAK PIXPRO FZ43】8千円台の安価デジカメを検証【実写あり】:おわりに
というのは、あながち間違っていま・・せん!
やはり満足いく写真は撮れないといっても過言ではありません。
ピント合わせの反応も遅い傾向があるため、瞬時に撮りたいシーンなどは
「逃してしまう」と言っても良いのかなと思います。
ただ、このような機能(条件下)でもキレイな写真が撮れるときもあります。
「デジカメ=無制限撮影」
たくさん撮っていけば、良い写真が残せること間違いなしかなと感じます。
撮影後の写真編集や写真屋さんでキレイに補正してプリントしてもらえば、写真は劇的に大きく変わることができます。
少しでも参考になれば幸いです。