
初心者でもキレイに撮れるのか知りたいです。
今回は「FUJIFILM XF10」を購入したので【実写付き】でレビューしていきます。
良い部分はもちろん悪い部分もすべて包み隠さず発信していきます。
・アドバンストSRオート撮影
・絞り優先モード
・桜
・風景
・マクロ(花のアップで検証)
・スナップ
2つの撮影方法
今回は「アドバンストSRオート」と「絞り優先モード」で撮影した写真を紹介していきます。
また写真はすべて「加工なし」のオリジナルフォトを紹介しています。
※リサイズ(ブログ用サイズ)のみ調整
写真はすべてパシャリとかんたんに撮影したスナップを公開しています。
カメラ任せの「オート」と「絞り優先モード」で『どんな写真が撮れるのか?』の検証とも言えます。
フォトイメージは「スタンダード」(フィルムシミュレーション)で撮影した写真を紹介しています。
とくにカメラ操作の調整をせずに撮影した場合、どのような写真が撮れるのかを重視した内容となります。
アドバンストSRオートとは?
「アドバンストSRオート」とは、カメラが撮影シーンに合わせて自動で最適な写真撮影を行う機能です。
富士フィルム独自の名称となります。
オート撮影
遊歩道の桜
【アドバンストSRオート撮影】
オート任せでも全体が明るくて清々しい写真が撮影できました。
桜の花々もしっかりと描写されていて「一眼レフカメラの写真と変わらないのでは?」と思うほどキレイに撮れているなと思います。
実際の目で見た光景と近いように感じます。
シャッターを切るだけでここまで撮影できれば文句なしといったところです。

大きな木と青空
こちらの写真も「遊歩道の桜」の写真同様に明るく清々しく撮れています。
明るい場所での風景やスナップ写真は「アドバンストSRオート」で十分だと感じました。
デジカメは一眼レフカメラのようにローパスフィルターのゴミ(黒の点)を気にしなくても良い点がまた魅力です。
逆光の湖
逆光で撮影してみました。
やはりちょっと暗めではありますが、特にフレアも出ることなく問題なく撮れていると思います。
右下の暗所(空き地)も真っ黒に潰れることなく目視できるほど明るく描写されています。
デジカメだとほとんどの場合、このような影の部分が真っ黒になったりしますが、XF10は潰れることなく描写してくれています。

そんなに強い逆光ではありませんが、ピントもばっちり合ってくれてかんたんに撮影できるところが魅力だなと思いました。
紅白の花々
公園に咲いていた紅白の桃の花を撮影してみました。

「オート」でここまで撮影できれば何も言うことないかなと言うレベルだと思います。
マクロ
出来る限り被写体に近づいての「マクロ撮影」を試してみました。
流れる水もばっちりピントが合ってくれて写真も明るく、清々しい写真が撮影できました。
普段は一眼レフで撮影していますが、XF10はピント合わせもオートでばっちりと合ってくれるため、普段のスナップや記念写真はコンデジで十分だなと思った瞬間でした。
絞り優先モード
次は「絞り優先モード」で撮影した写真を紹介していきます。
FUJIFILM XF10はオート撮影だけで十分であるように感じますが、絞り優先でも撮影した写真もせっかくなので…という理由で紹介します。
露出補正はすべて「±0」で撮影しています。
桜のある風景
絞りF7.1, ISO800 (ISO AUTO1 800)で撮影
写真奥まではっきりと描写されています。
ISO(感度)は800ですが、ノイズもまったく目立っていません。
青空も良い感じで撮れていますし、写真の明るさも申し分ないように思います。

絞りの数値を決めてから手持ちでパパッと撮っただけ(撮影時間3~4秒程度)ですが、写真もブレることなくキレイに撮ることができました。
桜の木
絞りF7.1, ISO800
1枚目の「桜のある風景」と同じ設定で撮影
ISO800で撮影しているにもかかわらずあまりパッとしないかな・・と言う感じを受けます。

下のほうも暗いし・・
「絞り優先モード」で撮影する場合は、当たり前のことではありますが、露出補正やISO感度の調整をして撮影していかなければ理想通りの写真を撮ることはできません。
やはりサッと撮影して理想通りの写真を撮りたいというのはなかなか難しいようです。
桜が咲く春の公園
F7.1, ISO800
奥までしっかりと描写されていて、ランニングしている人もブレることなく撮影されています。
奥の少し変わった雲も自然な感じです。
明るさなどもとくに問題なく撮影できました。
満開の桜
絞りF6.4, ISO200で撮影
近所の桜が満開を迎えていましたので、絞りを6.4にしてパパッと撮影
ISO200ですが、明るくキレイに撮れました。
どんなカメラでも同様ですが、やはり太陽の向きや高さがピシッと合えばいい感じの写真が撮れます
マクロ(花のアップ)
桜
絞りF2.8, ISO100で撮影
構図のバランスもある程度考えながら桜の花に近づいて撮影してみました。
半押しするだけでピントがばっちり合ってくれるため、楽に撮影することができました。
背景のボケ具合も自然な感じで写真が引き立っているように思います。
たんぽぽ
絞りF2.8, ISO100で撮影
白っぽいたんぽぽを撮影
ピント合わせもかんたんで背景のボケ具合も申し分なく綺麗に撮ることができました。
マクロも問題なく綺麗に撮ることができます。
ピンクのチューリップ
絞りF2.8, ISO100で撮影
写真は閲覧しやすいようタテの写真を「正方形」にトリミングしています。
表面がツルっとしたものはなかなかピントが合わないケースも多いですが、XF10は難なくピントが合ってくれました。
意図する場所にピントが合ってくれるため、ピント精度はとても心強いものがあるなと感じます。
スナップ
公園のベンチ
絞りF5.6 / ISO100
ISO100でもこれだけ明るく撮影!
明るければ良いとは言えませんが、明るく良い感じで撮れていると思います。

グレープフルーツ
絞りF7.1, ISO100
見ごろのグレープフルーツを撮影。
絞りを少し高めに設定しましたが、この写真も明るくて色の再現力も良い感じで撮影することができました。

本当に普段使いにはまったく申し分ない「おすすめカメラ」だと思います。
ずっと愛用できること間違いなしと感じてます。
しかし、そうは言ってもデメリットもあります。
写真がブレやすい
左がFUJIFILM XF10で撮影した写真で右がソニーのデジカメで撮影した写真です。
「絞り優先モード」で同じ設定で撮影した写真になりますが、XF10はブレブレな写真に・・この違いは?
一方ソニーのデジカメはまったくブレることなくキレイに撮れています。
■設定値:F2.8, ISO100
絞り優先モードにして、同じ数値で撮影しましたが、XF10は何故かシャッタースピードが遅くなります。
この違いはいざというとき大きいかなと思います。
おそらくカメラの「絞り優先モード」機能(認識能力)の違いであるように感じます。
また購入して驚いたのが、XF10は写真撮影の「手振れ補正」が付いていません。
ずっと付いているものだと勘違いしていました…
動画撮影の「手振れ補正」のみ付いています。
普通は逆じゃない??と思いましたが…
XF10は『手振れ補正が付いていない+シャッタースピードが遅くなる=写真がブレる』
この三拍子が注意しなければならない点だと感じています。
ISO感度を400~800程度の高めに設定またはAUTOにする。
ブレた写真は、ISO100で撮影しているため、すべてオートで撮影していけばキレイな写真が撮れることは間違いないと思います。
ただソニーのカメラとの違いは大きなと感じました。
FUJIFILM XF10のメリット・デメリット
【メリット】
- ピント合わせが容易
- 毎回明るくて清々しい写真が撮影できる
- マクロ機能が強い
【デメリット】
- 写真がブレやすい
- すこしカメラが大きめ
- 絞りなどの調整ボタンが回しにくい
【FUJIFILM XF10レビュー】人気デジカメの描写を検証【実写あり】:まとめ
XF10はカメラ任せのオートで撮影すれば楽々キレイな写真が撮れる「魅力あるカメラ」だと感じています。
富士フィルムの写真は「シアン」の色が強めという認識がありましたが、このカメラではとくにシアン系も強くなく、とても好印象な写真が撮れるのだなと思いました。
今回はパパっと撮影したら「どんな写真が撮れるのか」の検証でしたが、
XF10に備えられているダイナミックレンジやHDR機能などを調整しながら撮影していけば、もっと理想通りの素敵写真が撮れること間違いなしです。