どう違ってくるのか知りたいです
という人向けの記事です。
■今回使用したカメラ
- FUJIFILM XF10(2018年8月発売)
- SONY RX-100M3(2014年5月発売)
発売から6年経つにもかかわらずいまだ人気の
「SONY サイバーショット DSC-RX100M3」
同じく発売されてから1年半以上経った今もトップ10内に入るほど売れているデジカメ「FUJIFILM XF10」
この2機種は、どのような写りを見せてくれるのか実際に購入したので【実写付き】でレビューします。
良い部分はもちろん良いと思わない部分もすべて包み隠さず発信していきます。
・撮影方法
・AUTO(オート)撮影の写真紹介
・マニュアル撮影の写真紹介
・基本撮影+αでキレイに撮影
撮影方法
今回は完全「オート」と「マニュアル」で撮影した2つの撮影方法による写真を紹介していきます。
オートよりもマニュアルで撮影した写真は数値が固定されるため、カメラの持つ機能の差が分かりやすくなりますので、併せて紹介しています。
【写真表示について】
- 左写真 FUJIFILM XF10
- 右写真 SONY DSC-RX100M3
比較写真を見て感じた印象を汲み取ってもらえれば幸いに思っています。
オート撮影
はじめに「AUTO(オート)」撮影の写真から紹介していきます。
また2機種の広角側は異なります。
- FUJIFILM XF10 広角:28mm
- DSC-RX100M3 広角:24mm
そのため写真の幅(広さ)は変わってきます。
花畑
満開を迎えたチューリップ畑を紹介します。
同じ立ち位置で交互に撮影してみました。
こちらの写真は違いが無いと言える結果となりました。
チューリップ畑
撮影場所を変えて撮影してみました。
1枚目とは逆向きで撮影した写真ですが、意外な結果に・・
えっ?と思うほど、明るさが全然違います…
1枚目の写真はほとんど同じと言えるほどでしたが、角度が変わっただけでXF10はオーバー気味になりました。
チューリップ畑➁
こちらの写真もXF10は明るすぎ…ですね
こんなに違うんだね・・
チューリップの花々
少しアップ気味でも撮影してみましたが、この写真もXF10はかなりオーバーな写真となりました。
シャッター速度やホワイトバランス、 ISO(感度)などもすべてAUTOにしているため、何か間違った設定をしているわけではないのですが、XF10はどうしても写真が飛び飛び(明るすぎ)になってしまいます。
また露出補正も±0です。
チューリップの花々➁
少し俯瞰から撮影してみました。
結果、どんな角度から撮ってもM3は安定した写真撮影が可能であると分かりました。
公園風景
こちらの写真では明るさの違いと言うのは、ほとんど見られませんが、XF10は写真の温かみ(ホワイトバランス)が高く出てしまっています。
M3は見たままを再現してくれているような自然な描写に感じます。
私はどっちでもいいかな!
公園風景➁
こちらの写真もほぼ同じと言える結果になりました。
緑の色はXF10のほうが少し「濃い」ですが、描写に関してはあまり大差ないと言えそうです。
庭園
こちらの写真もM3は自然な描写を見せてくれました。
XF10は奥に見える芝生が少し「白っぽい」にもかかわらずM3は自然な感じです
また空の雲もM3は立体感がありますが、XF10は真っ白という感じになっています。
この写真でもM3は実際の光景に近い結果になりました。
庭園➁
こちらの写真もXF10は少しコントラストが高めですが、ほぼ同じような描写であると言えそうです。
オートのため当然の結果ではありますが、やはり撮影する角度が変わるだけで大きく描写の違いが出てくるみたいです。
花
一目瞭然ですが、明るさと色ともにまったく違う写真が撮れました。
こちらはXF10がかなり好印象な写真だなと思います。
XF10は温かみのある写真ですが、M3はどこか冷たい印象を受けます。
XF10の写真は、とにかく「明るい&ホワイトバランス高め」という傾向があるみたいです
白いチューリップ
チューリップの花もXF10は「白色」がクリアでキレイに撮れているように思います。
M3は少し緑黄っぽいなと感じます。
オートによる撮影では2枚とも一回ではピント合焦してくれませんでしたが、なんとか「ピント合ってくれた」という感じでした。
マクロ撮影に関しては、オートによるピント合わせは被写体によっては難しいと言えます。
竹
こちらの写真もXF10は明るく撮影されています。
ただ人物の写真と違いこのような自然風景の写真はM3のような明るすぎない写真のほうが良いかなと思いました。
マニュアル
次は「マニュアル」で撮影した写真を紹介します。
こちらもスナップ感覚でかんたんに撮影した写真です。
なので、撮影の数値はあまり気にせずに「写真の違い」を一寸見で比較してもらえれば幸いです。
オートに設定するのを忘れておりました・・色の違いは無視していただいて「明るさの違い」を基準としてご覧ください
公園の景色
F6.3, 1/160, ISO200 (XF10はF6.4になります)
M3のほうが若干明るく撮れています。ただ少しオーバー気味な感じがします。
一方、XF10は落ち着いた明るさで描写されています。
XF10のほうが適正露出に近い明るさで撮影できました。
石段
F6.3, 1/320, ISO200
竹林
F5.6, 1/320, ISO400
庭園
基本撮影+αでキレイに撮影
デジカメは「オート」や「絞り優先モード」、マニュアル撮影のほかに基本撮影+αの機能を使用すれば普通に撮影するよりキレイに撮影できます。
その+αの機能とは、お馴染みかと思いますが「HDR」と「ダイナミックレンジ」です。
そんな「HDR」で撮影を行うと明るすぎたり暗すぎたりするといった写真も理想通りの写真が撮れる割合が高くなります。
先ほどの石段写真の場合でも、
左が「通常撮影」で右が「HDR」です。
HDRで撮影すると青空も奥の景色もはっきりと写すことができます。
HDRの効果がよく分かる写真がありましたので紹介します。
同じ設定で撮影しているにもかかわらず全然違うのがお分かりいただけると思います。
通常撮影は菜の花も明るすぎて飛んじゃっていますが、HDRは適正で撮影されています。
【比較】デジカメは富士フィルムorソニー?2機種の「写り」を検証【写真あり】:まとめ
エントリー向けのデジカメ以外は、通常撮影の他にも「HDR」や「ダイナミックレンジ」などの機能も備えられています。
そのため設定次第で写真のイメージは大きく変わってきます。
なので、撮影した写真を【比較】して良し悪しを判断するというのは、なかなか難しい面もあります。
しかし、カメラ初心者の方にしてもカメラ操作に慣れている人にとっても、どんな人でもスマホのようにシャッター押すだけのかんたん撮影ができるカメラを使っていきたいと思うのは当然のことのように思います。
細かい設定をせずにいかに魅力的な写真を残していくか…
そう考えたとき、やはり「オート」による撮影が重要になってくるのは間違いないと思います。
今回の比較検証が少しでも参考になれば幸いです。