・安価なデジカメと高価なデジカメってやっぱり違うの?
・写真がどう変わってくるのか知りたいです
という人向けの記事です。
今回、使用するデジカメは、
- KODAK PIXPRO FZ43
- SONY サイバーショット DSC-RX100M3
【8千円台】で購入可能なエントリー向けデジカメの「KODAK PIXPRO FZ43」
【5万円台】で購入可能な「SONY DSC-RX100M3」
こちらの【2機種】で撮影した写真を紹介していきます。
撮影方法
■撮影方法
- KODAK PIXPRO FZ43:手動モード
- SONY DSC-RX100M3:Aモード(絞り優先)
上記「撮影モード」で撮影した写真を紹介しています。
コダック「FZ43」の手動モードとは、主に「露出補正」調整となります。
「手動モード」について詳しくは、コチラをご参照ください。
■関連記事
また、ソニーは「同時記録」ができる『HDR』も比較の対象としています
ラク~に撮影したフツーのスナップを紹介しています。
面白味のない写真ばかりなので、フツ~に参考程度でご覧くださいね
コメントも個人の見解です
一寸見程度でご参照ください
青空と広場
2画面の写真は、
- 左写真:KODAK PIXPRO FZ43
- 右写真:SONY DSC-RX100M3
となります。
ホワイトバランスも2機種とも「太陽光」で撮影しています。
FZ43の名称は「日光」となります
はじめに、緑が目立つ「公園広場」を撮影してみました。
2枚とも少し明るめに撮影しましたが、比較してみると、一目瞭然であるともいえますが、芝生と青空の色がぜんぜん違います。
明るくてクリアかも
FZ43も落ち着きのある写真ではありますが、M3と比較してしまうと、
まるで「膜(まく)」がかかっているかのように写真全体のクリアさが不足しているように見えます。
別カット①
こちらの写真では、FZ43の「青空」が、M3と比較すると、自然な感じが出ているように見えます。
M3もクリアで好ましい感じの描写であると思いますが、実際の青空とはどこか「違う色」というものを感じます。
FZ43の芝生の「緑」も良い感じであると思いますが、しかし、
全体の描写を考えると、断然M3が好ましい写真であるのは間違いないように思います。
青空と雲
FZ43は、M3と比較すると、写真の「明るさ不足」だけでなく、なにかのフィルターがかかっているかのような描写に見えます。
青空もまるで大気圏突入前の遥か「上空の空」に近い色のようにも見えます。
なんか「チョコボ」に見える~♪
貴様は?
って、今はそっちじゃね~ぃ!
この写真では、M3の写真は「青空の色」も自然な描写で写し出されているように見えます。
公園の遊具
こちらの写真では、とくに写真下の「暗所」部分の描写が大きく異なっています。
FZ43の写真は、影の部分が「真っ暗」と言えるほど暗めです。
一方のM3は、真っ暗な場所も「何があるのか分かる」と言っても良いほど明るく写し出されています。
右と比べると、
トイカメラって感じかも・・
貴様は?
もう古いし、それ
このシーンでは、カメラの描写力の「違い」というものを強く感じる結果となりました。
すべり台
こちらの写真は、FZ43も明るくて好ましい写真として写し出されているように思います。
M3もナチュラルでクセのない描写です。
写真を比較すると、
・FZ43=「明るい箇所は、とにかく明るくなる描写」
・M3=「明るい箇所・暗い箇所も対応できる描写」
といった機能の違いを感じます。
カーブ、ナックルカーブ、スライダー、フォーシーム、
160キロの速球投げれる投手みたいな感じです
・・FZ43と比較してみると、M3は幅広く撮影できるカメラであるのが分かります。
鉄塔の真下
FZ43の写真は、やはりフィルム時代から受け継がれる「コダック色」というものを感じます。
コダックのデジカメは、安価でありながら普通に良い感じで撮れる「味のあるカメラ」であるように思います。
普段のスナップやちょっとした記念用としては、少しクセのある写真も一緒に残していくのも、またそれはそれで・・という意味では良いのかなと感じます。
公園の池
このように写真を比較してみると、まるで映画(FZ43)とドラマ(M3)といったような写真全体から伝わる「違い」を感じてしまいます。
かんたんに言うと、
・FZ43は「映画」の雰囲気に合うような描写
・M3は、明るめで再現される割合が高めの「ドラマ」に合うような描写
というような違いを感じます。
といったものを感じます。
エサを求めてやってきたハクチョウ
こちらの写真でもM3は、ハクチョウの「白」がクリアでキレイに写し出されています。
FZ43は、この写真でも何かの薄い膜のフィルターがかかっているかのような描写に見えます。
ハクチョウさん・・
何もなかったから残念そうにしてる
パンでも持ってけばよかった・・ぅう
つまらんだろうけど、写真見て~
たくさんのカカシ
こちらの写真では、暗所部分はほとんど変わりありませんが、青空や緑がまったく異なっています。
また、FZ43もキレイに写し出されていると思いますが、
やはりどこか「一昔前のデジカメ写真」という感じを受けます。
現在でもデジカメの売り上げ「トップ10内」(2020年9月現在)しているM3も2014年発売のカメラとなります。
M3もすでに一昔前のデジカメと言ってもいいような感じですが、
しかし、FZ43は、さらにさかのぼった約15年程前の「2002-04年」前後のデジカメ写真のようにも感じます。
■関連記事
記事紹介したいだけでしょ?
こじつけっぽい
いえ!そんなことありまーㇲ。フッ
デジタルカメラは、2003年頃から既に今見てもさほど違和感を感じさせないほど、比較的魅力ある写真が撮れていたようにも感じます。
■2004年撮影のデジカメ写真
こちらは、明るさ調整も何もしていないオート撮影の記念写真です。
FZ43は、その当時の写真を思い出させるような画質であるように感じました。
休憩場所
こちらのシーンで比較してみると、「明暗差」の違いの大きさが、お分かりいただけるかと思います。
FZ43は、けんすい運動もできそうで雨が降ったらびしょ濡れ確定の一風変わったハシゴのような屋根の建造物が、M3と比較すると「真っ暗」という感じです。
M3は通常撮影と同時記録ができる「HDR」による写真を紹介していますが、まるで目で見たままの光景を写し出してくれているように見えます。
写真は2機種とも同じような明るさで調整して撮影しましたが、ここまで描写が違ってくるというのは、大きいなと感じます。
安いカメラのココがデメリット
FZ43を撮影していて感じたのは、「写真のブレ」でした。
こちらの写真もFZ43は、1/34秒と「シャッタースピード」が手持ちでは撮影が難しいほど遅く、写真全体がブレブレとなっています。
この晴天の日の明るいシチュエーションで「写真がブレる」というのは、他のカメラでは経験がないほどです。
まさか、この明るいシーンで、
・1/34秒(けっこう遅めのシャッタースピードです)
・感度もISO80(こちらもシャッタースピードを遅くしてしまう原因の一つといえます)
という設定を何故カメラが選んでしまうのか・・と、感じてしまいます。
このように、まるで2000年代初期のデジカメを思い出してしまうほどの、写真が多々撮れるときがあります。
とくに望遠側(ズーム)による撮影では、「写真はブレる」と考えても良いように思います。
こちらのズーム写真も、FZ43はブレブレとなっています。
M3はスカッと撮れていて、写真のブレもまったくない描写で写し出されています。
こちらの小さい写真では分かりづらいため、1枚の画像で紹介します。
・望遠写真
たしかにブリブリだね
「しんちゃん」じゃないんだから
FZ43は、少し薄暗い場所や望遠ズームで撮影する場合は、しっかりとカメラをホールドして撮影をするか、三脚または一脚を使用して撮影していかなければ、
すぐに「ブレ写真」になる傾向が非常に高いと言っても過言ではないように感じます。
一方のM3は、このような「ブレ写真」になるというのは、滅多にありません。
よほど腕をブラブラしていたり、
「デシおじさん」みたいに体がフラフラ~
としていない限りは、ここまで写真がブレるということはありません
あんた「デシおじさん」寄りだから写真ブレてんじゃないの?
いえ、違うデシ!
・・ということではありません。
やはり、カメラ性能の「違い」によるです。
FZ43は「手振れ補正」が付いていないことが、更にブレを大きく出してしまう要因でもあるように感じます。
また大抵のカメラは、「シャッター音」や「振動」などで写真がブレているかいないのかが、すぐ分かるようになっています。
しかし、FZ43はそういった感触が一切伝わってこないようなカメラであるため、写真がブレているのかの判断が非常に分かりにくいところがあります。
なので、失敗しやすいカメラであると感じました。
とくに大切な記念写真は、毎回、液晶画面を見ながら「ブレ」のチェックをする必要があります。
おわりに
現在、販売されているデジカメは、思いのほか約10年ほど前に発売されたデジカメとほぼ同じような傾向にあるようにも感じます。
2015年以降は、どのメーカーも「写真画質」の向上という面で考えても、現在とあまり変わらないようなデジカメしか誕生しない(開発できない)・・?ように、感じてしまいます。
変化があるとすれば、4Kや8Kの「動画撮影」であったり、強力な「手振れ補正」の向上ぐらいなのかなと感じます。
もしかすると、デジタル写真の進化というものは、すでに完成しつつあるのかも知れません。
これからは、「動画撮影」がベースになってくるようにも感じます。
1万円未満のデジカメ(FZ43=8千円台です)と、
5万円台のデジカメ写真では、高価なデジカメのほうが魅力的な写真が撮れるのは
「当たり前」と言っても過言ではありません。
ただ、1万円未満のデジカメでも魅力的な写真が撮れるときもあります。
写真が「暗め」であったり、「ブレる」などの難点もありますが、普段の記念写真では十分活用できるのは間違いないように思います。
少しでも参考になれば幸いです。