・他カメラとの比較写真が見てみたいです
今回、人気No.1(2020年5月現在)デジカメ
・RICOH GR3
6年前(2014年5月)に発売されたにもかかわらず今なおトップ5に入るほど人気の
・SONY DSC-RX100M3
2機種の『写り』の違いについて検証してみました。
デジカメ購入の際に、
- 長年人気でお値段も手頃になっているデジカメにするべきか?
- 値段は張るけど最新の高評価カメラを買うべきか?
このように悩んでいる方も多いかと思います。
本記事では、こんな疑問にお答えする内容となっています。
参考にしていただければ、より効率的に「デジカメ選び」ができる可能性が高まります。
・計17シーンの比較写真を紹介
・比較して分かったM3の底力
撮影方法:オート
今回紹介する写真はすべて「オート」で撮影した写真となります。
■設定内容
・撮影モード
|
Pモード(プログラムオート)
|
・フォトイメージ
|
スタンダード
|
・ホワイトバランス
|
オート
|
・感度
|
オート
|
・露出補正
|
±0
|
Pモードによる「完全オート撮影」による写真比較となります。
広角側の違い
- リコーGR3の広角側は28mm
- ソニーRX100M3は24mm
ソニーのほうが広角(横幅が広く)撮れるようになっています。
そのため「比較写真」は多少見え方が違ってきます。
新緑とツツジ
写真にも記載していますが、比較写真はすべて
・左写真「RICOH GR3」
・右写真「SONY DSC-RX100M3」
となります。
「新緑とツツジ」の写真は、2枚とも良い感じで撮れていると思います。
GR3と比べるとM3のほうは少し明るく撮影されています。
また、コントラストも少し高めな描写となりました。
GR3は「ナチュラル」に描写されていてコントラストもちょうど良い感じがあり、どちらかと言えば好ましい写真であるなと感じています。
ただ、GR3は「ツツジ」の花が完全にボケてしまっています。
単焦点レンズならではの現象だと思いますが、風景写真の場合は手前の花も、もう少しはっきりと撮れるほうが良いような気もしています。
ユリノキと歩道
公園にあるユリノキと背景の歩道を比較してみました。
GR3はまさにナチュラルな描写で「魅力ある写真」であるといった感じを受けます。
色だけでなく背景のボケ具合や明るさもちょうど良い感じです。
M3も明るく撮れていて特に問題ない描写ではありますが、背景のボケ具合やユリノキの明るさ・色などを考えると、GR3のほうがナチュラルで好ましい写真であるように思います。
田園風景
GR3は落ち着きのある描写という感じです。
ただ写真が「暗め」というのは、あまり好ましくないと考えています。
この写真ではM3の明るく撮れている写真に魅力を感じます。
神社のしめ縄
こちらの写真は、明るさの面では、ほとんど同等に撮影されています。
GR3の描写は「ナチュラル」で好ましいものを感じます。
M3は少し黄色系(ホワイトバランス)が高めで全体も鮮やかな写真となっています。
またGR3は「単焦点レンズ」ならではの写真の「歪み」も抑えられていて、さらに写真の魅力が増しているな感じます。
三脚は使用していないため、多少撮り方の違いもあります
工場と道
こちらの写真もナチュラルさではGR3のほうが上ですが、M3と比べると少し「暗め」なのが残念だなという印象です。
GR3は奥に見える雲の形もはっきりと描写されていて好ましいものを感じますが、やはり写真全体が「暗め」というのは宜しくないように感じます。
GR3は比較的暗めに撮影されてしまう傾向があるため、露出補正や感度、ダイナミックレンジを上げて明るく撮影していくほかないのかなと感じました。
お土産店と歩道
こちらの写真でもGR3はナチュラルで目で見たままの光景に近く、何とも言えない魅力的な描写だなと思います。
GR3は左奥の建物も忠実に再現してくれていますが、M3は「真っ白」と言った感じになっています。
歩道も自然な感じに描写されています。
一方のM3は明るくて最近作られた歩道という雰囲気が出ています。
この写真では断然GR3のほうが理想的な描写であると思います。
白い壁の木造家屋
写真を比較すると、2枚とも暗めなのですが、GR3のほうが多少「暗所」部分が明るく撮れています。
一方M3は建物の下に建てられている「案内板」付近がかなり暗めです。
緑のある一本木もGR3ははっきりと捉えてくれています。
今回は、完全オートによる「写真撮影」となりますので、1シーンの写真ですべての判断はできませんが、この暗所部分のM3の結果は望ましくないなと思いました。
桜の絵
こちらの写真でもGR3はナチュラルな描写でとても好ましいなと思います。
明るさや桜の色にも違いが見られますが、ただ2枚ともほとんど同じような描写かなと思います。
細かな差は、十人十色の「好み」が関係してくるのかなと思いました。
流山線の電車
駅舎
赤い電車
駅のホームと黄色の電車
レモンライムの電車
土手の歩道
ツツジの花
この写真ではとくに「色」がまったく異なる結果となりました。
重みのある写真と軽めの写真という違いを感じます。
ツツジの写真もM3は明るく撮影されています。
花も感じの良い色で描写されているように思います。
GR3の描写は「なんか良いんだけど、色が濃すぎてスッキリしない・・」ものを感じます。
ドンマイドンマイ
写真店でプリントしたら滲みが目立ちそうな感じがします。
開花前のアヤメ
文字
文字の描写は何も問題はありませんが、こちらも「色」がまったく異なる結果となりました。
やはりM3は「黄色系」が強く出てしまう傾向があるみたいです。
GR3も少し暗めでドンヨリ・・とした印象です。
また単焦点レンズのGR3は「文字の歪み」が抑えられています。
三脚は使用していませんが、どの写真も「歪み」が抑えられているように思いますので、単焦点レンズならではの強みを感じます。
比較検証して感じたRX100M3の底力
今回の比較検証とは趣旨が変わってしまいますが、RX100M3はオートによる撮影でも「HDR」の設定をしておくだけで、毎回「通常写真&HDR」の写真を2枚セットで保存してくれます。
そのため、写真の選択が大きく広がってきます。
・流山線の電車
RX100M3のHDR写真は、明るさも色も忠実(ナチュラル)に撮影してくれます。
HDRもそれほど大きな違いが出ない写真もありますが、瞬時に2枚セットで写真を生み出してくれるカメラはソニーしかない?のではと思います。
このような他にはない強みが、発売されてから6年経った今もなお人気である秘訣なのではないかなと感じました。
【比較】人気No.1デジカメ RICOH GR3 & SONY RX100M3【オート編】:まとめ
今回、比較検証してみて感じたのは、2機種とも毎回見事に写真の描写が異なるという結果でした。
メリットとデメリットの激しいものがあるなと感じました。
GR3は被写体の条件がマッチして良い感じに撮れた写真は「最高の描写」であるなと感じました。
・2機種を比較して感じた感想
SONY RX100M3
|
・比較的明るい写真が撮れる
・少し強めのコントラスト(鮮やか)になる |
RICOH GR3
|
・目で見た光景と近いナチュラル写真が撮れる
・一眼レフ同等のボケ具合の良い写真が撮れる ・少し暗めの写真が多いため、調整しながら撮影する必要があるカメラ |
あくまで個人の感想です
少しでも参考になれば幸いです。