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【比較】リコーGR3の『写り』を検証【マニュアル編】

女性のアイコン
・RICOH GR3はどんな写真が撮れるのか見てみたいです
・他カメラと比較した写真が見たいです

という人向けの記事です。

 

前回は「絞り優先モード」を使用して撮影した写真を紹介しました。

 

そして、今回は自由に調整ができる「マニュアル」で撮影した写真を紹介していきます。

 

今回も使用するカメラは前回同様です。

使用カメラ

  • RICOH GR3
  • SONY DSC-RX100M3

 

「マニュアル」で撮影した写真紹介
・同じ条件下(設定)で撮影した写真
・自由に撮影した写真
実際に購入して撮影を行ったオリジナルの「写真」を紹介しています

撮影方法:マニュアル

今回紹介する写真はすべて「マニュアル」で撮影した写真となります。

 

設定内容

・撮影モード
マニュアル
・フォトイメージ
スタンダード
・ホワイトバランス
K(ケルビン)
・感度
手動
・シャッタースピード
手動
・絞り
手動
・測光
手動(条件に合わせて使用)

ピント合わせのみ「オート」を使用しています。

 

またカメラの機能によって『写り』が異なってくるものがあります。

 

そのため、すべて同じ条件下で撮影した写真だけではなく「自由」に撮影した写真も紹介しています。

 

どんなカメラでも同様のことが言えますが、

 

・ハイライトやシャドウの調整ができる「ダイナミックレンジ」

・写真の歪みが大きく軽減される「単焦点レンズ」

 

など、いろいろと異なる点があります。

 

なので、

 

ロケ
「このような写真が撮れる傾向がある」のような感覚でご参照ください

 

写真は出来る限り「同じ雰囲気(描写)」になるよう調整していますので、参考になる写真も多々あるのではないかと思います。

 

まずはじめに

 

同条件(設定)で撮影した写真

 

を紹介していきます。

マニュアル撮影(同条件)

青空と緑の木

青空と緑の木々

■撮影データ:f8, 1/200秒, ISO200, 5000K

まずはじめに公園の青々とした新緑の木々から紹介します。

 

2枚を見比べてみたところ、

  • RICOH GR3は自然な描写(ナチュラル)
  • SONY DSC-RX100M3は、コントラストが比較的高め

 

という結果になりました。

 

PCモニターがD-Sub(アナログ)の場合、違いが分かりづらいです

 

空の色は「好み」が分かれるところかも知れませんが、M3の青空は爽快な感じがでていて個人的には好ましいように思います。

 

緑の木々に関しては、全体がふわっとした感じのあるGR3がすごく良い描写であるなと感じます。

 

光に照らされた葉

光に照らされた葉っぱ

■撮影データ:f4, 1/100秒, ISO200, 5000K

「測光」の変化を見てみたいと思い光が強く当たる葉を撮影してみました。

 

すると、意外や意外、RICOH GR3のほうが明るく撮影できました。

 

「オート編」でも「絞り優先編」でもM3より明るく撮影できたことはありませんでした。

 

こちらの写真では、スポット測光によってM3は明るさが抑えられて撮影されています。

 

GR3は『分割・中央重点・スポット・ハイライト重点』のすべてを試しましたが、この写真(状況)では一切変動しませんでした…

 

ただ写真としてはGR3の描写が強く飛んでいるわけでもないため、好ましい描写であるように思います。

 

公園の歩道階段

光と影が強調された歩道

■撮影データ:F5.6, 1/400秒, ISO200, 5000K

公園の「歩道階段」を撮影したものです。

こちらの写真も光の明暗が目立っていたため、試してみました。

 

GR3は目で見たままの光景に近い描写で撮影されています。

 

一方のM3は土の色が少しだけ赤っぽいものが表れています。

 

「オート編」や「絞り優先モード編」でも同様でしたが、マニュアルでもGR3はナチュラルな描写で撮影できました。

 

あやめ

青色のあやめの花

■撮影データ:f2.8, 1/160秒, ISO200, 5000K

アヤメの花はまったく違う「色」の写真となりました。

 

青空の写真でも同様の違いが見られましたが、RX100M3の「青」はとにかく鮮やかに描写されるみたいです。

 

背景のボケ具合も同じF2.8であるにもかかわらずGR3のほうは、かなりボケています。

 

まるで「一眼レフ」と「デジカメ」の違いを感じるほどです。

 

ハルジオンの花

見ごろを迎えたハルジオンの花

■撮影データ:f2.8, 1/200秒, ISO100, 5000K

この写真でも花の「明るさ」がぜんぜん違いました。

 

M3で撮影したハルジオンの花は明るくて輪郭が崩れ気味ですが、GR3は見事な露出で撮影されています。

 

測光も「マルチ・分割」で撮影しているため、同じ条件下でここまで違ってくるのは驚きです。

 

公園の歩道

公園の歩道

■撮影データ:f5.6, 1/100秒, ISO200, 5000K

GR3はとにかく「緑」をきれいに描写してくれます。

 

こちらの写真でも「GR3ナチュラル&M3硬い」描写という結果になりました。

 

GR3は、どんなシーンでもナチュラルで魅力ある写真が撮影できるため、写真を撮りたくなるようなカメラだなと感じました。

 

アスファルトの歩道

アスファルトの道

■撮影データ:f5.6, 1/320秒, ISO100, 5000K

こちらの写真でもGR3は「青空」が見えていて「アスファルトの道路」も質感を感じるほどの描写で再現されています。

 

M3は空と道路が明るすぎて飛んでしまっています。

 

文字

俳文が書かれた看板

■撮影データ:f2.8, 1/100秒, ISO200, 5000K

クッキリとした写真を撮りたい場合は、M3がおすすめ!と言えるほど、文字の描写はソニーが好ましく思います。

 

GR3はぼんやりとしたような描写です。

 

こんな時は、絞りをF4-F5.6にしたり、フォトイメージを「ビビッド」に設定したりすれば改善されると思います。

またダイナミックレンジを「低」しても良いかも知れません。

 

公園の歩道階段

公園の歩道階段

■撮影データ:f4, 1/100秒, ISO200, 5000K

GR3は自然な描写ですが、少し滑らかすぎる感じがあります。

 

その反面、M3は全体がくっきりと描写されています。

 

人それぞれの好みもあると思いますが、ナチュラルすぎるGR3よりもM3の描写がしっかりとしていて好ましいように思います。

 

ロケ
しかし、実はこの写真…!

 

RX100M3の

HDR
で撮影した写真になります。

 

通常撮影
公園の森に囲まれた階段
このような真っ黒な写真に…

RX100M3は毎回、明るい場所では明るく撮れる傾向がありますが、暗所でも暗めの写真になってしまう傾向があるみたいです。

 

先ほどの「ハルジオン」もHDRで撮影すると飛んでいない(明るくなりすぎない)描写で撮影できます。

たくさん咲いているデイジーの花

RX100M3の場合、あらゆるシーンで少なからずHDRによる撮影をしていかなければ、理想通りの写真を撮ることが難しいように感じます。

 

M3はHDRを使用してやっと「RICOH GR3」に追いつくというレベルでもあると言っても過言ではないように思います。

 

自由に「マニュアル」撮影

ここからは、マニュアルで「自由に撮影」した写真を紹介していきます。

 

カメラの特性によって『写り』は変化してくるため、たとえ同じ条件下で撮影したとしても、「明るさ・背景のボケ具合」は大きく変わってきてしまいます。

 

そのため「この露出で良いかな」と言う感覚で撮影した写真で【比較】をしていくほうが、本当のカメラの性能を知ることができるのではないかなと思いました。

 

また、SONY DSC-RX100M3で撮影した写真はすべて「HDR」で撮影した写真となります。

 

ロケ
一番キレイに撮れる方法で撮影した写真を紹介しています
これから紹介していく写真も「このような写真が撮れる傾向がある」のような感覚でご覧ください。

ポピー畑

赤色のポピー畑

同じ設定ではなく、良いと思う「明るさ・色」調整で撮影したところ、このような写真になりました。

 

ただ、M3は少し明るく撮りすぎてしまいました…

 

GR3は明るめに撮影しようとしても、青空の元々の描写はほとんど変わらないように感じました。

 

またGR3の落ち着いた雰囲気のある青空は好みが分かれるところでもあるように感じます。

 

M3は爽快に撮れる点が良いところだなと思います。

 

ポピー畑➁

赤いポピー畑の全容

こちらの写真もとくに「青空」「緑」が異なる結果となりました。

 

ちょこっと余談

仕上がった写真を見て感じたのは、RICOH GR3の液晶画面はとても

「明るさの判断がしやすい」ということでした。

 

太陽がサンサンと照らされる「晴天の日」だと液晶画面による撮影は眩しくて判断がしにくいところがあります。

 

ですが、GR3の液晶画面は「誤差」が起きにくい液晶であると感じています。

 

一方、M3の液晶画面だと明るく撮りすぎてしまう傾向があるなと感じました。

※ファインダーではないほうです

 

なので、GR3の液晶画面はとても撮影しやすいものがあります。

緑の木々と歩道

緑の木々が茂る道

M3は青空と同様に、爽快な「緑」を感じる描写です。

 

GR3の緑の木々も良い色を出していて、とても自然な描写で好ましいなと思います。

 

分かりづらい例えかも知れませんが・・

料理の味で例えると、

  • GR3「深みのある味」
  • M3「少し薄味」

 

といった違いを感じます。

 

新緑

輝く新緑
こちらの写真では、ほとんど同じ描写であると言っても良い結果となりました。
しかし奥のほうの景色(新緑)は、GR3のほうがはっきりと描写されています。
GR3はとにかくナチュラルで忠実に景色を再現してくれるところが強みであるなと感じます。

緑の芝生

緑の芝生
RX100M3はHDR写真であるにもかかわらずGR3のほうがHDRで撮影したかのような自然な写真に見えます。
GR3は毎回飛ばない(明るくなりすぎない)写真が撮れるところが魅力だなと、つくづく感じます。

新緑の景色と筑波山

新緑の景色と筑波山

こちらの写真でも「青空・新緑」ともにGR3の写真が好ましいように思います。

とくに緑の木々が自然な描写で再現されています。

 

M3はガッチリ系でGR3と比較すると滑らかさが感じません。

 

緑の葉っぱ

緑の葉っぱ

2枚を比較してみると「緑」の違いがよく分かります。

 

葉っぱのスジもGR3のほうがクッキリと描写されています。

 

「自然な描写」と「爽快な描写」といった違いを感じます。

 

開花前のアヤメ

つぼみのあやめ

どちらが正しい「アヤメ」の色なのか・・と、考えてしまうほど2枚とも見事な描写だと思います。

 

どちらとも実際の色として「ある」ような色にも感じますが、よく見る色はM3かなと感じます。

 

GR3はナチュラルですが、少し色が抑え気味であるように思います。

 

大きな畑

2機種とも液晶画面に表示される画像を見ながら撮影していますが、GR3もM3もこれ以上明るくするのは不自然かなというところで設定を終えて撮影しています。

 

なので、本当は同じような写真になってもおかしくないのですが、写真を比較すると明るさがまったく異なる結果となっています。

 

カメラによって撮影できる内容が大きく変わってくるのだなと分かる写真です。

土手に続く道

土手に続く道

この写真はまさに「RICOH GR3」の描写と「SONY RX100M3」が撮れる写真の違いだなと思いました。

 

GR3は明るく撮影したいと思っても、M3のような写真になることはありません。

 

ロケ
M3は少し明るく撮りすぎてしまいました・・

 

リコーの写真は落ち着きのある静寂な写真が撮りたい人向けなのかなと感じます。

 

土手沿いの砂利道

土手沿いの砂利道

極力、明るめに撮影してみました。

 

こちらもM3はちょっと明るく撮りすぎてしまった傾向がありますが…

 

ISO感度も

  • RICOH GR3:ISO200
  • SONY DSC-RX100M3:ISO100

感度も「100」違います。

本当にM3は明るく撮れる傾向があります。

広大な畑

広大な畑

こちらの写真も「静寂を感じる写真」と「爽快な写真」といった違いになりました。

 

GR3の空はどこかドンヨリとしているように感じます。

 

逆光の景色

太陽と田んぼ

「逆光」向きで田んぼを撮影してみました。

 

「逆光」の写真もGR3は青空も描写されていて、しっかりと撮影できています。

 

一方のM3は明るく撮りすぎている面もありますが、空が「真っ白」です。

 

HDRの写真であるにもかかわらず、この写真の違いは大きいなと感じました。

 

【カメラ】リコーGR3の「写り」を比較検証【マニュアル編】:まとめ

カメラのイラスト

今回、リコーのデジカメを使用してみて感じたのは、GRシリーズは「白黒写真」やプロアマのテーマに沿った「作品」作りに合うカメラなのかなと感じました。

 

実際、RICOH GR3で撮りたいと思う写真は「ハイコントラスト白黒」による街スナップです。

 

あと花や昆虫などの写真にもマッチしそうだなと感じています。

 

もちろん、普段の記念撮影としても重宝するカメラだと思います。

 

ただ、あまり落ち着きのある写真ばかりでも、どこか寂しいものを感じるかも・・と感じました。

 

少しでも参考になれば幸いです。