
・写真がどう変わってくるのか知りたいです
という人向けの記事です。
今回は、オリンパスのミラーレス一眼レフカメラ
「OM-D E-M10 Mark III EZダブルズームキット」付属の望遠ズームレンズと、
ニコンのフルサイズ一眼レフカメラ用「望遠ズームレンズ」を使用して撮影した写真を紹介していきます。
■使用レンズ
- ミラーレス一眼「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R」
【35mm換算:80-300mm相当】 - フルサイズ一眼「NIKON AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR」
・レンズキット(安価)と高価レンズの「違い」を検証
・主に「カメラ初心者向け」の内容となります
レンズについて
- OLYMPUS レンズキットの望遠ズームレンズ(写真左) / ・価格:約35,000円
- NIKON 望遠ズームレンズ / ・価格:約256,000円(2020年7月31日現在)
こちらのレンズ2本で撮影した写真を紹介していきます。
ミラーレスとフルサイズ用では、これだけ大きさが違ってきます。
■レンズ重量
・ミラーレス一眼:190g
・フルサイズ一眼:約1430g
価格も重量も7倍以上違います。
そんな大きさや重量、価格もまったく異なるレンズは、写真にどれほどの「違いが見られるのか?」を検証していく内容となっています。
ただ・・言葉は一丁前ですが、
もとより「ミラーレス一眼(APS-C)」と「フルサイズ一眼レフカメラ」では写真の『質(描写力)』が違います。
やはり「フルサイズ一眼」のほうが魅力ある写真が撮れるのは間違いないと思います。
また、細かな「カメラ設定」によっても写真イメージはガラリと変わってきます。
なので、
レンズキットの比較的安価なレンズと高価レンズでは、こんな感じで写真の描写が違うといった『かんたんな目安』としてご参照いただければ幸いです。
今回も近所の公園で、撮影検証(かんたん写真)紹介で失礼します
撮影設定
■絞り優先モード
ホワイトバランス
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5200K前後
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感度
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ISO200
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露出補正
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±0
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フォトイメージ
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ナチュラル(OLYMPUS)
スタンダード(NIKON) |
その他、「絞り値」も同じ設定にして撮影しています。
80mm相当の写真
公園の歩道
■絞り数値:f4
これから紹介する写真(2画面)は、
- 左:ミラーレス一眼レフカメラ
- 右:フルサイズ一眼レフカメラ
となります。
まずは公園の歩道をパシャリ!
はじめに同じ数値に近い「ホワイトバランス(ケルビン)」で撮影しているにもかかわらず、ミラーレスとフルサイズでは全体の「色味」が大きく異なっていました・・
・・と、本当にパパッと撮影したかんたん写真で失礼します
しかし、こちらの写真で比較すると、フルサイズ一眼は、まるで6000Kに近い数値で撮影した写真のようにも感じます。カメラの問題・・?
そして、レンズによる描写の「違い」ですが、
ほとんど差は無いとしか感じませんでした…
このようなスナップ写真では高価なレンズだから必ずしも「魅力的な描写」になるとは言えないように感じます。
正直、レンズによる違いというよりも、ミラーレスとフルサイズ一眼の「カメラ性能」による違いが大きく出ているのかなと思います。
広場
■絞り数値:f4
こちらの写真も全体の「色」や「明暗差(ダイナミックレンジ)」がまったく違いますが、しかし、レンズが写し出す違いで考えると、こちらも『あまり関係ない』と言っても良いように感じます。
景色や風景などの写真(広角側)は、レンズキットの比較的安価なレンズでも、高価なレンズであっても一見見は「大して差はない」といっても過言ではないように思います。
さわらの木
■絞り数値:f4
風景や景色ではなく背景の「ボケ具合」がわかる写真になって、やっと『写り』に違いが見えてきました。
手前にある「さわら ひのき科」と書かれた看板周辺の描写はさほど違いはありませんが、背景の「ボケ感」が大きく変わっています。
同じ「f4」の数値で撮影しているにもかかわらず、フルサイズ一眼は強めに背景がボケています。
その反面、ミラーレス一眼は、少しボケ具合が甘くなっています。
こちらもレンズの「違い」というよりかは、APS-Cサイズとフルサイズの違いであるとも言えますが…
ただ、同数値でも背景のボケ具合が変わっているのが、写真にハッキリと表れています。
背景のボケ具合とは
背景がボケる=「被写体(主役)が浮き出ることによって主役が目立つように強調されて魅力的な写真に見える」
と、言ったような特徴・プラス面があるのが「背景のボカし」となります。
なので、背景を十分にボカすことができるレンズは「幅広い写真撮影が可能になる」ということになります。
200mm相当
ワンちゃん遊具
■絞り数値:f5
同じ場所で撮影していますが、200mm相当になると、まったく背景のボケ具合が違ってきました。
ミラーレス一眼で撮影した写真は、ほとんど背景はボケていないと言っても良い感じですが、フルサイズ一眼は大きくボケています。
ただ、ミラーレス一眼も普通に撮る分には、まったく問題ありません。
むしろこれくらい背景が見えていたほうが良い場合もあると感じます。
普通に記念写真が撮れればOK!という場合は、全然利用できるレンズ(カメラ)であると思います。
紫の花
■絞り数値:f5
紫の花(アガパンサス?)で比較してみると、背景のボケ具合が大きく違っています。
花はどちらも好ましい描写ですが、ただ、同じ「f5」の絞り数値で撮影しているにもかかわらず、
- ミラーレス一眼:半ボケ
- フルサイズ一眼:全開ボケ
といったような違いがみられます。
この写真で比較すると、レンズキットは、まさに「趣味・記念用・スナップ写真向き」で、単体の高価なレンズは「本格的/ 業者用・プロ向き」なレンズであるのがお分かりいただけると思います。
開花前のハス
■絞り数値:f5
こちらの写真も背景を比較すると、いかにフルサイズ用レンズが撮影に適しているのかが分かります。
フルサイズ一眼は、背景が強めにボケているため、花が浮き出るような描写となりハスの花(主役)が際立っています。
その反面、レンズキットでは背景のボケ具合が中途半端なため、奥にある葉も点々と見えていて、どこかゴチャゴチャな印象です。
また、フルサイズ用レンズは「f2.8」まで設定できるため、上記写真よりもあとほんの少し背景をボカすことができます。
300mm相当(レンズキット)
■M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R(35mm判換算:80-300mm相当)
背景ボケについては、ミラーレス一眼のレンズキットでも300mm前後で撮影を行えば、けっこう「ボケて」くれます。
ただ、フルサイズ用レンズと比較してしまうと、たとえ300mmに満たない200mmで撮影したとしても、ミラーレス用レンズでは追いつかない(かなわない)性能であるのは間違いないように感じます。
それだけ、安価と高価レンズには違いが見られます。
ミラーレス用の単体レンズ
ミラーレス一眼もレンズキットではない「単体レンズ」で撮影を行った場合、十分に背景をボカした写真を撮影できます。
■OM-D E-M5 MarkⅡで撮影
連射も速いため、飛行中のチョウなど、いろいろと幅広い写真撮影が可能になります。
■M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO(35mm判換算:80-300mm相当)
ピント合わせもフルサイズ一眼レフカメラよりも断然合わせやすいため、かんたんに撮影できます。
APS-Cのミラーレス一眼は、チョウなどの昆虫やスナップ、旅行(記念)写真に向いているカメラであるのかなと強く感じます。
■関連記事
チョウの写真は、主にミラーレス一眼とデジカメで撮影しています。
検証結果
- 高価なレンズでも広角写真(風景や景色)では大きな違いはほとんど見られない。ただ、逆光によるフレアなどの影響は高価レンズがかなり有利
- 高価なレンズは「背景のボケ感」が魅力的な描写で撮影できる。安価レンズは、ボケ感が弱めで全体がシャープに写し出される傾向が強い
- 比較的安価なレンズキットは、やっぱり「旅行写真・記念用」のスナップ向きレンズとして利用するのに適している
・高価レンズは業者用 / プロ向き

もっとクオリティ高くいけないの?
おわりに
写真は「レンズが命」
と、昔からよく聞きますが、やはりその通りなのかなと思います。
フィルムカメラではなくデジタル写真の場合は、カメラとレンズ両方が大切になってくるようにも思いますが、レンズ性能が良ければ、それだけ
「魅力ある写真が撮れる傾向が高くなる」と言っても過言ではないように感じます。
今回、レンズの違いを比較する内容というよりも、ミラーレス一眼とフルサイズ一眼レフカメラの『比較検証』のようになってしまいましたが・・
少しでも参考になれば幸いです。