・デジタルツールで描きたい
・何から揃えれば良いの?
こんな疑問に答えます。
今回、デジタルツールを使用して描いていくためのおすすめの「イラスト作成方法」について紹介していきます。
また、記事で紹介するイラストの内容は「キャラ顔」になります。
美術大学などで学ぶリアルデッサンのイラストではありません。
現在のイラスト作成は主に「デジタルツール=パソコンまたはタブレットorスマホ」で描いていくのが主流です。
正直、本来の描き方でもある「画用紙」を使用して絵を描いていくのが、機材も不要で一番手軽であるとも言えます。
しかし、これからイラストを始める人にとっては、デジタルツールを使用して描いていくのが一番の「上達の近道」でもあると感じています。
たとえば、慣れるまでは何かと難しい「丸」や「直線」などを書き直す場合でもデジタルであればワンクリックですぐにやり直しが可能となります。
画用紙もただ「消しゴム」で消すだけではありますが、効率で考えると、デジタルツールは大きな時間短縮に貢献してくれることは間違いありません。
そんなデジタルツールを「完全初心者」がはじめていく上で必要な機材やソフト、そしておすすめ本についても紹介していきます。
本記事を参考にすれば、より効率的に「イラストの始め方」が明確になり、イラスト作成をより楽しんで描いていける可能性が高まります。
・おすすめの「板タブレット」
・イラスト作成ソフト
・おすすめのイラスト本
・YouTube動画の参考
・イラスト本の参考で描いたイラスト
イラストの始め方
デジタルツールのイラストは、
- パソコンまたはスマホ(タブレット含む)
- 液晶or板タブレット
- イラスト作成ソフト
主に上記3つの機材があれば作成可能です。
お試しで「手軽に始めたい」と言う方は、
- パソコンまたはスマホ・タブレット
- 板タブレット
- イラスト作成ソフト
パソコンまたはスマホ・タブレットがあれば、あとは、
「板タブレット&作成ソフト」を用意すれば、イラストを始めることができます。
おすすめの「板タブレット」
XP-PEN DECO 01 V2
板タブレットの「DECO 01 V2」は安価でありながら、機能やサイズも充実している万能タブレットです。
付属品
付属品も充実していてこれ一台あれば、すぐにイラストを描くことができます。
保護シート
単に貼り付ける(置く)だけでカンタンに設置することができます。
スマホやデジカメの保護シートのように空気が入ったら「やり直し…」と言った面倒な作業は一切必要ありません。
替え芯
替え芯も10本入っています。
しかし替え芯は、よほど強く押し付けて描いていかない限り、あまり替える心配はないように感じています。
10本も入っていれば、本体の機械が壊れない限り、数年間は使用できるので安心です。
付属品の全容
「ペン立て」や「手袋」も付属しています。
これだけの付属品が入っていれば十分であるように感じます。
右手・左手に対応
DECO 01 V2には、描いたイラストの失敗をカンタンに取り消したりすることができる「消しゴム」や「取り消し」ボタンなどの機能が付いています。
このボタン機能があることによって、すぐに「やり直し」ができるため、とても便利です。
しかし、左手の場合は、しょっちゅうイラストを描く度にボタンに当たってしまう傾向があります。
手を左に動かす度にボタンに触れて機能が変更されると言うことが度々ありました。
しかし、DECO 01 V2には「左・右・縦」の変更もできるようになっているため、安心して使用できます。
ボタンを右側に変更した板タブ
このように変更すれば、左手でもボタンに当たらずに安心して使用できます。
小さすぎても大きすぎても手首への負担が高まるように感じます。
描くテーマにもよると思いますが、DECO 01 V2のような「Mサイズ」がちょうど良いように思います。
XP-PEN DECO 01 V2で描いたイラスト
イラスト作成ソフト
CLIP STUDIO PAINT PRO
おすすめのイラスト作成ソフトは、定番とも言える「CLIP STUDIO PAINT PRO」です。
このソフトは、公式サイトからであればダウンロード版がわずか5,000円で購入できます。
写真編集ソフトのように月額料金もかかりません。
あくどi・・・あっ、いえ、写真編集ソフトとは違い、とても良心的なソフトで気軽に
イラスト作成を始めることができます。
CLIP STUDIO PAINT PROのセット品は「操作方法(使い方)」と「イラストの描き方」まで詳細に書かれている公式ガイドブックも付属されています。
最初はどうせしょぼい内容の「公式ガイドブック」なんだろうと思っていましたが、一読すると、とても詳細で分かりやすく書かれていました。
イラストの完全初心者にとっては、ぜひ参考にしたい内容であるのは間違いないように思います。
おすすめの参考書
今回、イラストを始めるにあたって、イラスト関連本を、デジタル本を含めると、計20冊購入しました。
その他、キンドル本でのレンタルを含めると、30冊以上は目を通していることになります。
本はパラパラっと目を通しただけで、すべて読み終えているわけではありませんが、
参考書とともにイラストを描いていく方法と言うのは、やはり、絵の上達を
「最速でマスターしていく方法」
と言っても過言ではないと思います。
イラストの奥深さを知る
イラストを始める前は、単にキャラの「姿・形」だけ描いて「色塗り」すればOK!と、かなり安易に考えていましたが、イラスト作成開始の初日から
「イラストって…奥深っ!」
となりました。
その理由は、普通にキャラの「姿・形&色塗り」をしただけでは、シンプルすぎて「立体感なし」の味気ないイラストになってしまうからでした。
イラストは、
- 人物の影(髪・顔・首・手足など)
- 服のシワ
- 身体の凹凸
などなど、本当にたくさんの描くコツをマスターしていかなければ、良いイラストは描けないと言っても過言ではありません。
となりました
とは言っても、「シンプルイズベスト」でもあります。
人物の影や服のシワに関しては、ある程度の知識を身につければ、シンプルに描いても「とても魅力あるイラスト」が完成します。
そのため、イラスト作成も本に書いてある内容が「すべてでは無い」と感じます。
完全初心者向けのおすすめ本 『TOP5』
はじめてイラストを描く「完全初心者」の人には、以下の本から読み進めていくのが、おすすめです。
1.最高のイラストを作り出す! 魅力的な「キャラ顔」の描き方
まずはじめにイラストを描く手順としては、キャラの「顔(正面向き)」であると思います。
そんなキャラの「顔」を描くにもコツがあります。
そのコツをかんたんに説明してくれているのが、上記の
「最高のイラストを作り出す! 魅力的な「キャラ顔」の描き方」です。
まずはこの本から顔の描き方を知るのが一番把握しやすいように思います。
その次に参考にしていただきたい本は、
2.ダテ式おえかき塾 90日間で変わる画力向上講座
この本は顔の描き方をデジタルならではの方法で描いていく方法を分かりやすく教えてくれています。
ただ、初めての「顔の描き方の手順」については、
1番の「最高のイラストを作り出す! 魅力的な「キャラ顔」の描き方」を参考にしてから描いていくのが分かりやすいように思います。
「ダテ式おえかき塾 90日間で変わる画力向上講座」を読んだだけでは、かなり分かりづらいです。
私は1・2の本をあわせて参考にすることによって、顔の描き方が明確に理解できました。
3.とことん解説! キャラクターの描き方入門教室
こちらの本も顔を描くにあたってとても参考になります。
この本ではとくに「横顔の描き方」を分かりやすく説明されています。
4.360°どんな角度もカンペキマスター! マンガキャラデッサン入門
こちらの本もあわせて参考にすることで、キャラ顔の描き方がより明確になってくると思います。
ただ、この本はデジタルツールで描く方法ではなく、画用紙で描くための描き方を紹介しています。
しかし、顔の描き方に関しては、とても参考になる本なので、こちらの本もあわせて目を通しておけば、今後のイラスト作成に役立つことは間違いないように思います。
5.360°どんな角度もカンペキマスター! マンガキャラ顔・髪型・表情入門
4番の「360°どんな角度もカンペキマスター! マンガキャラデッサン入門」とほぼ同じ内容ですが、併せて読むと、より理解度が高まるように感じます。
完璧なイラスト本は無い?
今回、本屋に行ったり、ネットで探したりしながら「完全初心者向けのイラスト本」を探してみましたが、本当に初めてイラストを描く人用の
「分かりやすい完璧なイラスト本」
と言うのは見当たりませんでした。
どの本も必ずと言っても良いほど「何かが不足している…」
初心者向けの本を購入しても
「はじめの一歩でもあるココの内容が知りたいのに・・ねぇ~のかい!」
と言ったことがほとんどでした。
やはり、本を書いている方はプロ中のプロとも言える人たちです。
そのためか「はじめて絵を描く人の気持ちが分かっていない」ように感じます。
なので、説明不足が生じてしまうのではないかと思われます。
ですので、これからイラストを始めていく人は、本一冊ではなく、いろいろな著者が出している同じ著者ではない本を数冊購入していく必要があると感じました。
YOU TUBE動画の参考
イラスト作成の方法は「YouTube」でもたくさん公開されています。
本では超分かりづらい内容も動画だと分かりやすい箇所が多々あります。
私も正面向きの顔を「かんたんに描く方法」に関しては、YouTubeで学びました。
なので、YouTubeで一から学んでいく方法も良い可能性もあります。タダですし…
しかし、動画だと落ち着いて見れないところもあります。
本であれば、落ち着いてイラスト作成(手元で読みながら)ゆったりとできることもあり、本のメリットも大きいものがあると感じています。
イラスト本の参考で描いたイラスト
1か月目
ちょうど1か月で描けるようになったイラストです。
服の模様などは何となくの勘で描いていて、その他の箇所もまつ毛が無かったりと・・、いろいろリライトが必要なところも多々ありますが、1か月でこんな雰囲気のイラストを描けるようになりました。
初日に描いた絵がこちらです・・・
ブハッ!
どんなに一生懸命描いてもこちらのイラストが限界と言った感じでした…
目も当てられんって感じです
初日のイラストは1冊の本を読み進めていったために上手く最後まで描くことが出来ませんでした。
2日、3日目はYOU TUBEの動画や他のイラスト本を読み進めていって何とか形として描くことができるようになりました。
また一つのイラストを描けば、ブログや商用サイトなどでも使えそうなイラストも作成できます。
服を変えたり、服の色も自由に変更可能です。
画像は大幅に「リサイズ」しているため、カラー色が薄くなっています。
な~んか存在薄くて冴えないかも
あんま嬉しくない…
アップにしてみましたが・・・、
ブログの吹き出し用として使用する場合は、顔を大きく「デフォルメ」しないと、どこかパッとしないイラストになってしまう傾向があるようです。
仕上げにレタッチ
イラストも写真同様にレタッチ(画像編集)することによって、大幅にイメージを変更することができます。
左:オリジナル
右:レタッチ後
写真で例えると、「ビビッド寄り」ではありますが、存在感が高まっていい感じのイラストになったと思います。
左がオリジナル。右がレタッチ後のイラスト
イラスト作成も慣れるまでは、
- ラフ
- 色塗り
- 影の塗り
- 髪の影・ハイライト
- 服のシワ塗り
- レタッチ
このような手順を把握していく必要があります。
そんなイラストを描いていく上で参考になったのが以下の本です。
服の塗り方の参考になった本
まとめ
イラスト作成の初日はまったくと言っても良いほど、うまく描くことができませんでした。
正直「自分には無理かも・・・」と心から思いました。
しかし、数冊のイラスト本やYouTube動画(2~3つだけ)を参考にしたことによって、あんな手も付けられないような初日のイラストからなんとか形として見える絵を描くことができるようになりました。
少しでも参考になれば幸いです。