・スマホで本格撮影したらデジカメみたいに撮れるの?
・デジカメとスマホ写真の『違い』を知りたいです
という人向けの記事です。
今回、スマホカメラの「PRO(マニュアル)」モードで撮影をしたら、どのような写真が撮れるのか検証してみました。
■使用カメラ
- デジカメ:RICOH GR3
- スマホ:ASUS Zenfone Max Pro M2
・スマホカメラの「マニュアル(手動)」で撮影した写真はデジカメ同様の描写になるのか検証
・デジカメとスマホ写真の違いについて
撮影方法
- RICOH GR3:絞り優先モード
- ASUS Zenfone Max Pro M2:「PRO」モード
スマホは、Zenfone独自機能の「PRO」モードによる写真撮影となります。
■PRO設定
「PRO」設定と言うと聞こえは良いですが、上記3つの設定しか行えません。
そのため、ほとんど「S:シャッタースピード」のみを使用した撮影となります。
私が持っている「スタンダード」なスマホカメラによる写真です
「こんな写真が撮れる傾向ある」と深く考えずにご参照ください
公園の芝生
写真にも記載していますが、
となります。
まずは緑の芝生がきれいな公園の広場をパシャリ!
デジカメ写真と比較してみると、スマホ写真は「緑」の芝生が、かなり薄めの結果となりました…
まるで芝生を刈り取った後かのように違います。
スマホは少し明るく撮りすぎた感じもありますが、しかし、もし暗めに撮影していたとしても「芝生」の描写はほとんど変わらないように思います。
青空の「色」に関しては、スマホのほうが良い感じです。
ベンチ横で休憩中のコブハクチョウ
ホワイトバランスは同じ「太陽光(5000K)」にしているにもかかわらず、全体の色が大きく違う結果になりました。
デジカメ写真は、グリーン系
スマホ写真は、レッド系
の色が目立っているといった違いが出ています。
「湖」はスマホのほうが実際の色と近いように思います。
人に慣れているコブハクチョウ
少しアップでも撮影してみましたが、やはり前の写真と同じような結果になりました。
ASUS Zenfone Max Pro M2は、やはり少し「赤っぽい」描写になる傾向が強いみたいですね。
一方、デジカメのRICOH GR3は「グリーン系」が強めに出てしまう傾向があるようです。
こちらも芝生の「色や濃さ」がぜんぜん違います。
湖
湖を撮影したところスマホもなかなか綺麗に撮れました。
2枚とも色の「クセ」が強いなと感じます。
湖を泳ぐハクチョウ家族
スマホも青空等がきれいに良い感じで撮影できました。
デジカメも雲や緑の木々の描写が優れています。
コブハクチョウのファミリー
ハクチョウらしい「白」もキレイに描写されています。
しかし、やはり全体が赤っぽいですね・・
お散歩しているコブハクチョウの家族
この写真は、まったく異なる写真に・・!
デジカメはとても自然な描写で、湖も実際の色と近いです。
その反面、スマホは撮影する場所(角度)やシーンによっては、あまり好ましくない描写になる傾向が強いみたいです。
デジカメは奥の景色も明るく撮影されていて、緑も実際の光景と近いように感じます。
休憩中のコブハクチョウ・ファミリー
こちらも全体の雰囲気が大きく異なる写真となりました。
とくに「緑」の違いが大きく出ています
やはりここでもスマホは「レッド系」が強く出てしまっています。
デジカメは滑らかな描写で良い感じですが、ただ、緑(雑草)の色が少し強いかなと感じます。
ハトの集団
デジカメは実際の光景に近い「ナチュラル」な描写ですが、スマホはとにかく全体が「赤一色」という感じです。
公園にある小さな踏切
デジカメ写真は、全体が明るく、背景も程よくボケています。
また緑の芝生や木々もふわっとした爽快な描写です。
文字
ぜんぜんスマホでOK!という結果になりました。
明るく撮影されていて、文字もはっきりと読むことができます。
デジカメは深みのある描写ではありますが、全体のクリアさが少し不足しているように感じます。
ツツジの花
2枚とも明るさや色ともにとても良い感じで撮影されているなと思います。
しかしデジカメは拡大して見ると「深みのある描写」であるのが分かります。
とある道
2枚とも特に問題なく撮影されています。
ただデジカメ写真と比較してしまうと、スマホはふわっとした滑らかさを感じられない描写です。
デジカメ写真は、やはり全体の明るさや色などの描写が魅力的です。
橋の歩道
デジカメは、やはり万人向けではないと言われている「リコー(GRシリーズ)」らしいクセのある描写を感じます。
やはりスマホ写真は全体の「レッド系」が高めです。
下り坂の歩道
デジカメは少し色のクセがある描写です。
スマホ写真も良い感じですが、相変わらず赤っぽい色が目立ちます。
子供の遊び場
スマホ写真はまさに「赤い世界」と言ってもいいほどの写真となりました。
実際は、アスファルトの色(グレーまたは灰色)なのですが、2枚とも異なる色で再現されています。
緑に囲まれた歩道
この写真では「歩道」や「木々」で比較すると、やはりデジカメの描写が好ましいように思います。
スマホ写真は、木々の「緑」もデジカメと比較すると、全体のボリュームが少なめです。
デジカメとスマホの違い
先ほど紹介した上記の写真も、全景で見ると綺麗に撮れているように見えますが、拡大してみるとデジカメとスマホでは大きく違ってきます。
■拡大写真
2枚の写真を同じようにトリミングしてみると、デジカメは手前も奥も滑らかにはっきりと描写されていますが、スマホは解像度が大きく崩れています。
遊泳中のコブハクチョウ
こちらの写真も拡大してみると、やはり解像度(描写力)が、ぜんぜん違います。
デジカメはコブハクチョウの赤ちゃんもさらっとした綺麗な「真っ白」な色で描写されています。
一方のスマホは全体が硬いイメージで、湖の色もかなり黒が目立ちます・・
親鳥も首から頭にかけての描写が、かなり「ホラー系」です
大通り
先ほど紹介した「下り坂の歩道」の写真も拡大して見ると、デジカメは滑らかな描写ですが、スマホは硬いイメージしか感じられません。
ツツジの花
ツツジの花も拡大してみると、デジカメは細かいところまでナチュラルで滑らかに描写されています。
花も自然な色合いです。
スマホはやはりカチっとした硬めの描写という感じです。
公園の踏切
ご覧いただければ一目瞭然だと思いますが、こちらの写真も拡大してみると、背景の「ボケ具合」や「色」がぜんぜん違います。
デジカメは緑もフワッとしていて爽快なイメージで撮影されていますが、スマホは少しドンヨリとしていて、カチっとしたイメージとなっています。
【比較】スマホ「PRO」モードでデジカメと比較検証:まとめ
今回、使用したデジカメ「RICOH GR3」は、人気(売り上げ)No.1(2020年5月現在)の人気デジカメではありますが、正直、少しクセのある万人向けのデジカメとは言えないところがあります。
そのため「比較用」としてはあまり適していないカメラと言えるかも知れません。
またスマホもあくまで「スタンダード」タイプによる写真撮影です。
今回使用したデジカメとスマホでは、あくまで「このようなイメージで撮影できる」とご理解ください。
少しでも参考になれば幸いです。