・チョウの写真が好き
という人向けの記事です。
今回は公園や街にいる身近な16種の「チョウ」を写真メインで紹介していきます。
身近なチョウと言いましても、「北海道~沖縄」までの全国を対象としています。
たくさんのチョウが少しずつ姿を現し始める「春」の季節。
花が見ごろを迎えれば、チョウも一緒に現れると言っても良いほど、優雅に舞うチョウを目の当たりにします。
ときには、花の蜜に夢中になりすぎて、まったく逃げようとしないチョウがいたり・・
興味本位で自ら近づいてくるチョウもいたり・・
その反面、少し近づくだけで一目散に逃げていってしまうチョウもいたり・・と、本当にチョウも人間と一緒で「性格」がまったく違うのだなと感じます。
チョウを観察していると、たくさんある花々を一輪一輪訪れながら、一生懸命に「花の蜜」を追い求めているのが分かります。
少し長く生きているチョウは、羽がボロボロになっています…
羽がほとんど無くなっているチョウも多々見かけます。
そんなチョウを見ていると、生きている間に「命を燃やす・戦い尽くす」という言葉がふさわしいなと、つくづく感じます。
そんなチョウの写真を数年に渡り撮影してきました。
とは言いましても、
チョウの写真は、公園や街で偶然、遭遇した際に撮影していたものになります。
今回、そんな写真を一つにまとめました。
主に日本各地で目にする身近な「チョウ」のフォト記となります。
・撮影して感じたチョウの性格
・チョウを撮影するコツ(簡易説明)
キアゲハ
全体の「黄色」が強めであるのが特徴の「キアゲハ」
ボディ全体の黄色が薄めなのが「アゲハチョウ」となります。
キアゲハを撮影した場所は、
- 花畑
- 田んぼ(畑)
このような場所に多く生息しているように感じます。
キアゲハは体全体の「黄色」が強めなのが特徴です。
人への警戒心は強いものがありますが、2、3分経つと、段々と警戒心を解いてくれる傾向が高い気がしています。
チョウもちゃんと意思があるんだね
・警戒心が無くなったときがシャッターチャンス
・目いっぱい近づいても逃げないときが多くなる
・花の蜜を吸い終わるまで、撮影することが可能
一般的に「キアゲハ」よりも「アゲハチョウ」の名を呼ぶ(知っている)人の方が多いのでは?ないかなと感じています。
私の周りもみなさん「アゲハチョウ」とばかり思っている人が多かったです…たまたまかも知れません
・千葉県柏市、我孫子市
モンシロチョウ
全身「真っ白」が特徴の「モンシロチョウ」
羽に黒い目のようなものが「2つ」あるのも特徴です。
このチョウは、とにかく警戒心が薄いチョウであると感じています。
もちろん、警戒心の強いタイプもいますが、モンシロチョウは比較的フレンドリーなチョウであるように思います。
普段から目にする機会も多いため、非常に写真も撮りやすいチョウです。
・どんなに近づいても逃げないチョウであれば、カメラに接触するぐらいの距離でも撮影できます
このチョウは、普段目にする機会も多く、警戒心も薄い傾向があるため「デジカメ」で撮影するのも手軽なためオススメです。
下の写真も、デジカメで撮影しています。
モンシロチョウを撮影した場所は、
- 花畑(公園)
- 田んぼ周辺
のある場所で撮影しましたので、このような場所に多く生息していると思われます。
交配中のモンシロチョウ
モンシロチョウは人の目に付く場所で交配しているときが多いのか…、度々よく見かけます。
交配中のモンシロチョウを正面から見てみると、まさに戦っているかのような表情でした。
必死さがすごく伝わってきます…
そう見えるだけかも知れませんが・・しかし、ものすごい表情ですね笑。
・千葉県柏市・我孫子市
モンキチョウ
黄色の羽に丸いアザやカサブタのようなものが付いているのが特徴の「モンキチョウ」
このチョウは比較的、警戒心が強めであるように感じています。
写真撮影でもモンシロチョウのように思いっきり近づいて撮影した時間が少ないです。
警戒心が薄いチョウであれば、このように近づいてもモデルさんになってくれる可能性も高いですが、ほとんどのケースではなかなか撮らせてくれないことが多い気がしています。
モンキチョウは目が「緑黄色」なのもまた特徴の一つ
黒目一色の「キアゲハ」とは違い、一点の黒い目が自由に動くのが分かる蝶は、すぐに「あっ、こっち見てる」とか「ん・・?ちょっと警戒してるような目だな」と、意思疎通がし易いところがまた面白いところであるなと感じています。
・警戒心が無くなったときがシャッターチャンス
・目いっぱい近づいても逃げないときが多々ある
・花の蜜を吸い終わるまで、撮影することが可能
モンキチョウを撮影した場所は、
- 花畑(公園)
- 田んぼ周辺
身近にいるチョウは、大体このような場所に多く生息していると感じています。
・千葉県柏市・我孫子市
ヒメアカタテハ
角のような尖った鼻(頭の一部)があるのが特徴の「ヒメアカタテハ」
このチョウも、どちらかと言うと警戒心が強めであると感じています。
こういった警戒心の薄いチョウであれば、モデルさんのように写真撮影が容易にできます。
「ヒメアカタテハ」を撮影した場所は、
- 花畑
- 田んぼ周辺
このような場所に多く生息していると思われます。
・千葉県柏市・流山市・我孫子市
ツマグロヒョウモン
体全体のオレンジ色が特徴的な「ツマグロヒョウモン」
顔が「ヒメアカタテハ」とよく似ているため、顔だけを見ますと、まるで双子のようなチョウにも見えます・・
ヒメアカタテハのように大きく尖った鼻(または角のような突起物)がないのが特徴であると思っていましたが、どうも違うみたいです。
写真(上)のように突起物の大きい「ツマグロヒョウモン」もいるようです。
もしかすると、伸縮自在なのかも知れません。
「ツマグロヒョウモン」は、それほど警戒心が強くないように感じています。
このチョウは、近所にある小さな公園で遭遇しましたが、写真を撮っていても、ほとんど警戒されることもなく「何してるの~?」みたいな感じでした。
花の蜜をチューチュー吸いながら、目を見開いて不思議そうにカメラを見ていました。
「ツマグロヒョウモン」もモンシロチョウ同様にフレンドリーなチョウであるように思います。
ツマグロヒョウモンを撮影した場所は、
- 花畑
- 田んぼ周辺
・千葉県柏市・流山市・我孫子市
ベニシジミ
オレンジ色の羽とグレイのような大きな黒目が特徴の「ベニシジミ」
このチョウも警戒心は比較的薄いように感じています。
ベニシジミも警戒心が強いタイプもいますが、ほとんどの割合で「あまり逃げない」チョウであるように感じています。
一度、気を許すと「一緒に花の蜜どう?」といったような感じで向こうからカメラに近づいてくるほどです。
ベニシジミは、チョウの中でもかなり「小さい」サイズになります。
小っちゃくて、フレンドリーな傾向のあるチョウのため、とてもかわいらしいチョウだなと感じています。
ベニシジミを撮影した場所は、
- 花畑
- 田んぼ周辺
- 池(水辺)周辺
のある場所で撮影しましたので、このような場所に多く生息していると思われます。
・千葉県柏市・我孫子市
ヤマトシジミ
体のサイズがベニシジミと似ている「ヤマトシジミ」
体の色も少し「銀色」に近いチョウです。
このチョウは「ベニシジミ」とは違い、なかなか警戒心が強い?のかなと感じます。
ヤマトシジミを撮影した場所は、
- 花のある公園
- 砂利道
- 池(水辺)周辺
のある場所で撮影しましたので、このような場所に多く生息していると思われます。
・千葉県柏市
ヒメウラナミジャノメ
ヤマトシジミと非常によく似た「ヒメウラナミジャノメ」
このチョウは、まったくと言っても良いほど「警戒心ゼロ」でした。
もしかしたら、その日の人間から放っている「オーラ」みたいなものを感じ取って判断している?のかもと思いました笑。
ヒメウラナミジャノメを撮影した場所は、
- 砂利道
- 池(水辺)周辺
・千葉県柏市
クロアゲハ
曼珠沙華(彼岸花)の咲く季節によくみかける「クロアゲハ」
9月~10月頃に現れるチョウであると感じています。
彼岸花以外の場所では、よく道路を吸っています笑。
おそらく、アスファルトに含まれる?または落ちた「ミネラル」みたいな栄養分を吸っているのだと想定しています。
クロアゲハは、花の蜜を吸っている時より道路を吸っているときのほうが「夢中」であるときが多い気がしています。
花の場合は、転々と素早く移動しますが、アスファルトの場合は一点集中で吸っているときが多いように感じます。
このチョウは、アスファルトを吸うのに夢中でカメラを近づけても一瞬ビクッとするだけで、一切逃げる気配はありませんでした。
クロアゲハを撮影した場所は、
- 花(彼岸花)が咲く公園
- 砂利道
・千葉県我孫子市
・埼玉県幸手市
ジャコウアゲハ
クロアゲハとそっくりな「ジャコウアゲハ」
大きくて立派な羽が特徴です。
迫力ある羽がとても雅やかです。
この写真は、東京都足立にある「足立区生物園」で撮影しました。
リュウキュウアサギマダラ
ブルーの羽が特徴の「リュウキュウアサギマダラ」
主に鹿児島県の奄美大島(南国)で生息しているチョウになります。
こちらも、足立区の「足立区生物園」にて撮影
アカボシゴマダラ
黄色いストローと赤い斑点が特徴の「アカボシゴマダラ」
近所の公園を歩いていたら偶然遭遇しました。
このチョウはこれまで一度しか見たことがないため、よく分からない点が多いですが、警戒心は薄いチョウであると感じました。
このチョウも黄色いストローで木(樹液)を吸うのに夢中で、カメラが近づいてもお構いなしでした笑。
本当にチョウの性格も人間と一緒で様々なのだなと感じます。
・千葉県柏市
オオゴマダラ
沖縄の「琉宮城蝶々園」で撮影
このチョウはご存じな方も多いかも知れませんが、チョウフレンドリーなチョウです笑
こんな人に寄ってくるチョウは他にいるのかな?と思うほど、人懐こいかわいらしい蝶です。
写真は、魚眼(フィッシュアイ)レンズで撮影したため、全体が湾曲したかのように大きく写ってしまっています。
■関連記事
・沖縄本島
シロオビアゲハ
沖縄で偶然出会った「シロオビアゲハ」
大きな羽に白とオレンジの斑点模様が入っているため「ミヤマカラスアゲハ」であると想定していましたが、まったくの間違いでした。
白の斑点が大きめのところが特徴でもある「シロオビアゲハ」
このチョウはとても警戒心が強いのかな?と感じました。
ブログを見ていただいた方からのご指摘で判明いたしました(Xさまありがとうございました)。
・沖縄本島
カラスアゲハ
羽の一部が青く輝いている「カラスアゲハ」
近所の公園で何回か見かけたことがありますが、写真を撮ることができたのは、今のところ一度だけとなっています。
少し近づいただけで、一目散に飛んで行ってしまうため、警戒心が非常に強いチョウであるように思います。
夕暮れ時の一瞬しか見れませんでしたが、とても優美なチョウでした。
・千葉県柏市
エゾスジグロシロチョウ
羽のスジが濃く出ている「スジグロシロチョウ」ではなく…「エゾスジグロシロチョウ」
北海道で一度だけ見かけました。
モンシロチョウと非常に似ているなと思います。
スジグロと呼ばれるだけあって、やはり羽のスジが濃いです。
・北海道富良野市
まとめ
今回、16種のチョウを紹介しましたが、日本には全部で約240種の蝶が生息しているそうです。
ご紹介したチョウはほんの一握りとなりますので、また撮影に成功した際には、随時アップしていく予定です。
—————————————-
今回、ブログを見ていただいた方からのご指摘で「6種類」ものチョウの名前違いが判明いたしました。
数々のご指摘を賜り、深く感謝申し上げます。